ごちゃごちゃ自問&てんこもり

7月28日(水)

梅雨明け後はじめての雨天の一日でした。

出荷。米ぬかを分けてもらったお店に袋を返しに行く。ついでにダンボール貰い。鶏の餌混ぜ。卵の配達。

雨なのでどっかでかけるか、と思ったものの、ついついちょこまかと動いてしまい、結局出来ずじまい。

最近、こういうパターンが多いです。すかっと晴れた日にまるまる一日でかけてリフレッシュするということを、何ヶ月やってないかなあ。気持ちの疲れが溜まってきた感じがしてきて、プチウツモード気味。
気がついたらかなり出荷量が増えていて、ひとりでは限界に近い量になっていました。いろんな偶然が重なり、去年と比べて「助っ人さん」の数も少なく、「うわっ、こりゃきついわ」ということに改めて気づいたという次第・・・。この性格なので、ある程度きっちりと作業をこなしていきたい、いい仕事をしたい、そしてある程度稼ぎたいという欲求(笑)にいつのまにか囚われてしまっていたようです。集中力が切れそうでまずいなあ、と自省。

そんな時、とにかく手当たり次第に人に「いや、きっつい、調子いまいち、プチウツですわ」と言いまくるというのもひとつの逃げ道です。もう、最近は、だれかれ構わず言っております(笑)。おかげで、なんとかなりそうかな。皆さんお騒がせしております。「ああ、またか」という感じで聞き流してもらって結構です(笑)。そのうち、一番忙しい時期が過ぎれば、盛り返してくるでしょう。

それに、落ちているときに人に言うと、思わぬ効果があるものです。例えば、ちょっときついなあという時に、他の人が「いや、きつい、もう死にたい」と勇気を出して口にしてくれるとします。そうすると、「死にたい」とまでは思ってない自分としては、「ああ、そうか、俺の現状はまだましだ。たいしたことない。ぐじぐじ弱気なこと言ってる場合じゃないぞ。ぎりぎりのところでふんばっとる人がおるのに、たいしたことない状況でじめじめしとる俺はなんて弱いんだ。申し訳ない。よっしゃ、いっちょふんばったろ。」と思うわけです。

そう、弱音を吐く、ということは、回りまわって人助けにもなります。そういう意味では、ひとりの相手に深刻に打ち明ける、というような弱音の吐き方ではなく、なるべく多くの相手に「もう~、聞いてくれよ~」と言えると、相手の負担にもなりませんし、社会貢献にもなります。プチウツの段階で言いまくることが、ウツを防ぐことにもつながるようです。

とはいってもまあ、プチウツ気分な時には、いろいろ疑問は沸き起こります。「現状のひとりの暮らしでそんなにお金もいるわけではないし、なんでこんなに忙しく出荷してるんだろうか」とか、「そもそもこういう暮らしがしたかったのか」とか「もっともっと自然のリズムに添って暮らせないのか」とかとか。

まあ、視野がちょっと狭くなっているのが自分で分かるので、そういう時には、やっぱり物事を深く考えないほうが健全ですね。ネガティブな発想ばかりが浮かぶわ(笑)。と、分かっているのだけど、考えてしまうこの性格。頭でっかちな自分がとことんいやになります。でもなあ、なんというか、まあ、しょうがないか。そう、しょうがない。これでいいのだ。と、無理やりにでもつぶやいてみよう。

前にも書いたけど、これでいいのだ、という赤塚不二夫さんの言葉は、チベット仏教の祈りの言葉「オンパニペマフミ」の意味なのだそうです。そして、バカボンとは、「悟った者」という意味だそうです。深いなあ。


そういえば、いろいろ検索してたら見つけたのですが、公共広告機構のCMで、

これでいいのだ」(youtubeです)

を、見つけました。

辛いことがやってきた時、「これでいいのだ」。赤塚不二夫さんの言葉を呟いてごらん。
そうすれば世界は案外笑いかけてくれるから。
あなたの人生は一度きりのもの。あなたの人生はあなただけのもの。あなたはあなたでいいのだ。

プチウツの時には、ググッとくる言葉です。出演している女優、韓英恵さんのまなざしもステキです。韓さんは、映画「誰も知らない」を見て、その存在感に惹かれました。あ、こりゃ蛇足か。

ついでに、同じく公共広告機構で、

生きている証

くじけそうなのは、あなたが進んでいるという証。
しかられたのは、あなたが愛されているという証。
つらいのは、あなたがあきらめていないという証。
生きているという証を、感じてほしい。

も、いいです。こりゃ効きますわ(笑)。


とまあ、ひとしきり書くとまたすっきりしてきます。よしっ。なんとかバランスとっていこう。しかしまあ、こういうタイプの人間は、普通に暮らしていくことそのものが、けっこうなエンターテイメントのように感じられます。はらはらどきどき。お金がかからなくていいや(笑)。




以下、溜まっていた写真。

育苗&トマトハウス。

100726ハウス

中のミニトマト。だいぶん甘みがのってきました。

100725ミニトマト

ハウスの手前にあるクヌギが、

100725虫

虫の酒場となってます。スズメバチはやっぱり強いです。

キュウリの2回目。今年はキュウリが絶好調です。

100725キューリ

クマバチが着てます。受粉の手助け。ありがとう。

100725キューリクマバチ


ナスを食い荒らしているのは、

100725ナス実

100725ニジュウヤホシ

ニジュウヤホシテントウ。ほとんどのテントウムシの仲間はアブラムシを食べる「益虫」ですが、こいつは「害虫」とされています。ものすごい勢いで増えていきます。

こりゃまずい、と思って先日ひととおり葉っぱを一枚一枚チェックして潰していったのですが、またすぐに増えていき・・・・。若干お手上げ気味です。まあ、盆も過ぎて涼しくなれば落ち着いてくるとは思いますが。

幼虫も、とにかくよく食い荒らしてくれます(怒)

100726ニジュウヤホシ幼虫


ピーマンには、

100725ピーマン

カメムシがよくついています。

100726カメムシダニ

今年は多いです。赤い点は、カメムシに寄生しているダニです。ダニよ、もっとがんばって増えてくれ。カメムシをやっつけてくれ。

こちらはカメムシの卵。メタリックな輝きが綺麗です。ピーマンを食べないのであれば飾っておきたいくらいに燦然と輝いてます。

100726カメムシ卵

モロヘイヤの葉の上で交尾するシオヤアブ。

100726シオヤアブ

よく見ると獲物をくわえています。

100726シオヤアブ2

コガネムシのようです。食欲と性欲を同時に満たすとは、なんという輩か。酒池肉林じゃないか。このくらいに、本能のまま、単純に、何も考えないで生きていけると楽なんだろうけど、たいていの人間はこうはいかんもんなあ。


卵から孵ったカマキリの幼虫が、畑のあちこちにいます。だんだん大きくなってきました。生き残って成虫になるものの数はごくわずかです。

そりゃ、必死になって、

100726カマキリ1

ハエを捕まえて、

100726カマキリ2

食べるわけです。頑張って。健闘をいのりますぞ。


いやー、てんこ盛り。お疲れ様でした。

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2010年07月28日 昆虫 トラックバック:0 コメント:4

ユウスゲ

7月26日(月)

暑い日が続いています。酷暑です。猛暑です。

畑も、頑張ったおかげ、そして久しぶりに手伝いに来てくれた両親のおかげでだいぶんましになってきたけど、いまだ少し作業が遅れ気味。もうひとふんばり、といったところかな。

暑いですが、阿蘇は標高が少し高めなので、朝晩はまあまあ涼しいので助かってます。この暑さの中でも熱帯夜がないだけでも救いです。

今日は、こまごました作業いろいろ。と、ナスやピーマンに大発生してしまった虫の退治。

だいぶん写真が溜まってきたけど、更新は時間がかかるので、またそのうち。


朝、気が向いてふらりと見にいった雲海。

100726雲海

ユウスゲも咲いていました。

100726ユウスゲ

盛夏です。

2010年07月26日 草花 トラックバック:0 コメント:1

ウンチャカ

7月21日(水)

梅雨明けの晴天が続いています。暑いです。

こんなのいつ以来だろ、という位にどっぷりと労働モードです。やらんくちゃならんことが多すぎて、気持ちが焦り気味です。まあ、ちょっとした踏ん張りどこといった感じです。写真とる余裕なしっ!

今日は、出荷ののち、カボチャの畝立て、植え付け。卵の配達。いい具合に夕立が来てくれたので植え付けの際に助かりました。

セットの中身は、

卵、ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、ピーマン、キュウリ、トマト、ミニトマト、ゴーヤ、オクラ、モロヘイヤ、空芯菜、バジル、青じそ、といった感じです。ツルムラサキ、インゲン、ごぼう、なども様子をみて入れてます。


明日の予定。朝から順に。うまくいけば全部終わらせたいが、さてはて。
鶏の餌・水やり。家のゴミだし。ナスとピーマンの剪定・誘引。カボチャ畝立て続き。今日定植したカボチャに水やり。便所の汲み取りに来てもらうのでその支払い。昼に、鶏の餌の米ぬかを取りに行って袋詰め。お客さんに電話。キャベツ、レタス、ブロッコリ、人参の種まき。キャベツの移植。金曜の出荷の下準備。

フガーっと、叫びたくなります。農繁期!といった感じです。働いて、食べて、寝る。の繰り返し。この調子でしばらく動いてれば、作業の遅れも取り戻せるかなあ。まあ、そういう時期ということで、割り切ってやります。


最近のマイブーム。

友人が教えてくれた「ウンチャカ」というユニット。家族でステキな音楽を奏で、全国をライブで回っているそうです。僕の好きな谷川俊太郎さんの「生きる」という詩に曲をつけて歌っています。

youtubeはこちらから。
アルバム「すきなうた うたったり」はこちら(アマゾン)から。

ウンチャカ最高!

2010年07月21日 音楽 トラックバック:0 コメント:0

夏の色

7月18日(日)

梅雨明け快晴、青空の一日でした。

夏本番、忙しくなってきました。目の前の仕事をとにかく馬車馬のようにこなす時期到来といった感じです。

午前は、草刈り、春のブロッコリやらズッキーニやらさつま芋の苗床などを片付け。トラクターがけの準備。とにかく、はやく畑を片付けて、秋野菜の種まきや定植に向けた用意を終わらせないといけません。あとは、ネギの除草、土寄せ。つるなしインゲンの土寄せ。草取りは、雨上がりのタイミングを狙えば、わりかし簡単に根っこから抜けるので楽です。なんでも、タイミングを押さえて手抜きすることが肝心です。でも、量が多すぎてお手上げのところも多いですけど。

午後は地域のちょっとした祭り。消防団員は神輿の担ぎ手として参加。その後に夕方から打ち上げ飲み会。夕方からの涼しい時間は、暑い夏には仕事がすすむ貴重な時間。たまっている畑仕事が出来ないことで気持ちに焦りが生じますが、まあ地域づきあいは大事です。いろいろバランスですね。それに何が損で何が得かなんてことは、あんまり人が判断することではないしね。と、書いて自分に言い聞かせております(笑)。


昨日、かなり久しぶりに野草園へ。

やっぱり、行けば何かしらの発見があります。いいものです。いつもいろいろご教示くださる皆さん、ありがとうございます。


梅雨あけの空。南阿蘇の眺め。

100717青空2

オカトラノオの白い花が、蝶の楽園と化していました。

サカハチチョウ、夏型。羽根が痛んでます。何があったんだろう。

100717サカハチ夏型2

密をすっています。

100717サカハチ夏型2みつ

ダイミョウセセリ。

100717ダイミョウセセリ

キマダラセセリ。

100717キマダラセセリ2

ヒョウモン蝶の仲間。ウラギンヒョウモンか、オオウラギンヒョウモンかな。オオウラギンスジヒョウモンにも見えるなあ。羽の裏側もよく見なかったので、同定できず。蝶は苦手です。

100717ヒョウモン

まあ細かい同定はさておき、ヒョウモン蝶の仲間は暑さが苦手で、夏に「夏眠」します。「冬眠」の逆というわけです。いろんな生存戦略があるもんですね。

ハナイカダの実が熟していました。

100717ハナイカダ実

ミヤマアカネ。

100717ミヤマアカネ

アケビコノハ。蛾の幼虫です。アケビの葉を食べます。

100717アケビコノハ

目玉で、鳥などの天敵をびっくりさせて身を守る、というわけです。しかしまあ見事な目玉模様です。

100717アケビコノハ目玉

君はその目で何を見ているか。風の声か。草の吐息か。鳥の眼光か。


ウスヒョウタンゾウムシ。

100717ウスヒョウタンゾウムシ

蛾です。シロツバメエダシャク。かな。ウスキツバメエダシャク、かも。わかりません。

100717シロツバメエダシャクorウスキツバメエダシャク


夏は、いろんな色があって、豊かです。

「心を亡くす」と書いて、「忙しい」。忙しくとも、夏の豊かさに目を向けられる農家でありたいものです。

2010年07月18日 昆虫 トラックバック:0 コメント:1

時間

7月15日(木)

曇天の一日。そろそろ、太平洋高気圧の声が聞こえてきそうな雰囲気です。よっしゃ。

今日は、出荷用意。キューリの3回目の種まき。出荷作業部屋の大掃除。鶏のえさ混ぜ。夜は、消防団の集まり。

明後日から梅雨明けの快晴となりそうです。そしたら、やることが山盛りてんこ盛り。ごちゃごちゃとした内省モードもいったん終わり。読書スイッチもとりあえずオフです。まずはまた、早寝早起きのリズムにもどして、ちゃっちゃと働いていかんとね。

梅雨の最後の雨でぬれた土が乾かないうちに人参の種まき、ネギの定植、カボチャの定植、の予定です。それから、キャベツやブロッコリの種まき、いろいろ草取り。ジャガイモも早く掘り挙げてしまわないと。里芋と大豆の土寄せもしないと。田んぼのヒエもとっておかなければ。あと、ナスやピーマンが秋口に疲れてくる対策として、今年は遅めにもう一度種をまいて苗をつくっておいたので、その定植も少々。

ヴァ~、作業てんこ盛りです。でも、夏はこのくらいのほうがいいです。雨のせいで中途半端に体を動かせない状況だと、しょうもないことばかり考えてしまうし。不思議なことに、暑い中忙しく体を動かしていると、逆に「なにくそ~」と思って、遊びに出かけたりもするエネルギーも湧いてきたりします。


朝露にぬれたオクラを収穫する時に出会うシュレーゲルアオガエル。
朝の雲海。
ヒグラシの鳴き声。
夕立が上がった後の畦草刈りで感じる風のささやき。

そんなものに、しずかなしずかな充足感を覚える季節です。

太平洋高気圧さん、今年もよろしく。でも、ちょっとお手柔らかにね。



道のちょっとした水溜りで水分補給をするカラスアゲハ。

100715カラスアゲハ


近くの神社にあるケヤキの大木。大きすぎて下の部分しかカメラに収まりません。

100715ケヤキ


ここに、アオバズクが来ています。南から渡ってくる、小型のフクロウです。例によって手持ちのカメラでは撮影は難しく、写真なしでスンマセン。とってもかわいかった!いつもいろいろ教えてくださるKさんが見つけて知らせてくれました。アオバズクは、街の街頭に集まる蛾などの昆虫を主に食べるそうです。なので、山奥、というよりかは、どちらかというと適度に灯りのある環境を好むとのこと。

「南阿蘇にもアオバズク着てるはずだよ。ぜったい見つけるから~」と先日おっしゃってたKさん。最近、梅雨空につられてけっこうどんより気分だった僕は、バードウォッチングモードになかなかならずにすっかりそのことも忘れていたのですが、嬉しいお知らせでした。

僕の中で、鳥や虫や、山や草木は、ひとつのバロメーターです。仕事や、いろんな人間関係、地域づきあいや、健康や、お金のことなど。そういう、生きていくうえでの現実の中で流れている時間とはまったく違う、もうひとつの時間。もっと、もっと、ゆるやかな、大きな、厳しくも、優しい時間。そんな時間を感じさせてくれる、鳥や、虫や、山や、花や、風や、朝露。その時間を感じられている時の自分は、大丈夫。けっこういい奴かも。

でも、いつもいつも、というわけにはいきません。人間だしね。理想を言えば、畑の中でも、常にそういう気持ちでいられたらどんなにいいことか、と思います。そう感じられるときもあります。でも、仕事にしている限り、そういう気持ちだけではうまくいきません。かといって、出来栄えや売り上げばかりを気にしていてもつまらない。ほどほどの折り合いをつけていかないとね。まだまだ、勉強中。修行中。続けていくうちに、自分なりの立ち位置を見つけていけることでしょう。なんとなく、明るいイメージをもって、前をみていこう。

はい、そういうわけで、梅雨明け直前的雑感でした。ちゃんちゃん。

さてさて、明日も、淡々と、やれることをやっていくことにします。おやすみなさい。

2010年07月15日 ひとりごと トラックバック:0 コメント:0

ヌマガエル

7月14日(水)

今日も断続的な大雨でした。いよいよ梅雨の終わりがけの本降り、といった感じ。ああ、夏空が待ち遠しい。

今日の一枚。

ヌマガエルさん。雌です。多分。

100715ヌマガエル


似たカエルに、ツチガエル、がいます。ヌマガエルは、この白いおなかが特徴。なんだか可愛そうな写真で申し訳ないですが・・・。

100714ヌマガエルおなか

ちなみに、アマガエルのような吸盤を持っていません。なので、もっぱら地上生活をするとのこと。

今の時期、田んぼでよく鳴いています。



寝つきの悪い夜。
家の横の田んぼから、ツチガエルの大合唱が聞こえてくる。
梅雨も、悪くないな。と、ちょっと思える瞬間。

こちらから、声が聞けます。

ヌマガエルについて(日本のカエル鳴き声図鑑)


「あっ、この声か。」と分かったら、またひとつ新しい世界の扉が開く音が聞こてくるかも。そしたら、ステキだなあ。


2010年07月14日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

アサギマダラ

7月12日(月)

梅雨の終盤。激しい雨が続いています。

家の横の川も、

100712濁流

荒れ狂っております。この時期恒例の眺めです。毎年、「こりゃ落ちたら死ぬなあ~」と思って眺めてしまいます。

今日は、事務仕事と、出荷用意。雨の中、カッパを着てナスやピーマンやキューリの収穫。カッパが古くなるたびに、「今度こそは思い切ってゴアテックスのいいカッパを買おう。3万ぐらい出して、10年くらい持つやつにしよう。かっこいいやつにしよう。」と思うものです。でも、先日買いなおしたカッパは、またもやホームセンターの安物。蒸れて蒸れて蒸れて、極めて不快。ああやっぱり高いのを買えばよかった。ノースフェイスか、せめてモンベルにしとけばよかった。でも、どうせすぐに破いたりするからもったいないしなあ、と煩悶。これまた毎年繰り返していることです。人のやることはなかなか変わりませんね。

昨日は、午前は地域の夏祭り準備でお宮の掃除。午後は来客。なかなかよい時間でした。


さて、どうにもこうにもならない天気が続いているので、まだ読書モード継続中。

土の中の子供 中村文則
対岸の彼女 角田光代

最近、小説がマイブームです。それも、思いつきで、今までほとんど興味がなかった「芥川賞・直木賞」の受賞作や、受賞した作家さんの作品を選んで読んでます。もともとフィクションはあまり読まないほうだったので、「売れている作家さん達」の作品にはまるのは、自分にとってはどちらかというと新鮮な体験です。やっぱり本は読みやすいのが一番ですね。



庭のアセビの葉で休んでいる、アサギマダラ。

100709アサギマダラ


アサギマダラは、渡りをすることで有名です。台湾や南西諸島あたりで生まれた固体は夏に九州以北、日本全土に飛んできます。そこで繁殖し、卵を産み、卵から孵った固体がこんどは寒くなる前に南に戻ります。全国でマーキング調査が行われています。中には直線距離で1,500km以上移動した個体や、1日あたり200km以上の速さで移動した個体もいるそうです。

人間がどれだけ科学技術を磨いていこうとも、ひとつの生きもの、個体として、ある意味ではアサギマダラの足元にも及びません。少なくとも、僕は、一日に200キロも飛んで移動して、始めて訪れる土地で、食べることの出来る草を探し出すことは、出来ない。いやー、あっぱれアサギマダラさん。

そういえば、このブログを始めたちょうど3年前の今頃にも、アサギマダラがハウスの中に迷い込んで写真をとった記憶があります。あれから3年。

ひょっとしたら、お前さんは、あの時のアサギさんの、何世代か後の子孫なのかい?祖先が残したDNAの教えの通りに、お前さんも阿蘇を通って北へ向かっているのかい?もしそうだったら、なんだか嬉しいなあ。気をつけて。よき旅を!


2010年07月12日 昆虫 トラックバック:0 コメント:1

夏風邪

7月7日(水)

久しぶりの快晴、梅雨の中休みの一日でした。

一昨日の晩に喉の痛みを感じ、昨日はけだるさと闘いながらなんとか午前中に出荷だけ終わらせて、午後はまるまる寝込みました。夕方にはいったん起きて明日の出荷用意をしとかないと、と思っていたものの、体が重く断念。でもそのせいで夜はなかなか眠れず、そのまま横になったまま読書三昧。梅雨にかこつけて、数ヶ月ぶりにがっつりと読書モードに入ってしまいました。

  ちょっと蛇足だけど、ここ5日間で読んだ本。読みすぎっ!

  告白 町田康
  悪人 吉田修一
  ワンちゃん 楊逸
  風車の見える丘 旭爪あかね
  月光浴 旭爪あかね

  梅雨明けとともに、また読書モード封印だなあ。ちょっとさびしい気分。
  いろいろ感想も備忘がてら書いておきたいのですが、また後日。
  はい、蛇足おわり。




それでもまあなんとか朝は5時に起きることが出来て、いつも通りに午前中に出荷完了。今日は8箱。昨日は13箱。ひとりで切り盛りするにはけっこうぎりぎりの数になってきておりますが、せっかくかけて頂くお声に応えられるようにガンバリ中です!午後はジャガイモ掘り。体調もあっさりと盛り返してきて、よかったよかった。どうしても、ひとり農家は、農繁期に体調を崩してしまうと、理屈じゃなく、「うーん、これはけっこうしんどいな~」と感じてしまいますね。人間なんて、弱っちいもんだなあ~。

今週のセットは、

卵、ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、ピーマン、キュウリ、インゲン、小松菜、キャベツ、大根、ミニトマト、といった感じです。ずっとお日様が照らなかったので、夏野菜の実の生りがいまひとつ。人参がどうも今春は失敗のようです。今の時期に入れられないのはちょっと悔しい。まあ、また来年ですね。



インゲン。

100707インゲン


花が咲き、

100707インゲン花

実をつけます。

100707インゲン実

鞘が大きくなっても軟らかいのが特徴です。大きめのものから小さめのものまで収穫できる=毎日収穫しなくてもよく、出荷の日にあわせてとればよい=手間を減らせる=他の手間がかかる野菜に目を仕事を行き渡らせることができる。という理由で、モロッコを植えてます。これは、少量多品目農家としては、かなりありがたいことです。もちろん食味もいい感じです。

左は一回目のキューリ。今年は絶好調。右はゴーヤ。同じく元気です。

100707キューリ&ゴーヤ

100707キューリ

キャベツも、小ぶりですが、この時期のものとしてはまずまずの仕上がりです。

100707キャベツ

いまの時期の無農薬キャベツは、虫除けネットを作ってくれているメーカーさんの努力の賜物です。もしくは、手で虫をとっている有機農家さんの粘り強い努力の成果です。あるいは、農家さんのもとで必死になって働いている研修生諸氏の尽力の結果かもしれません。もちろん椛島農園キャベツは、防虫ネットの力をだいぶん借りてなんとか出荷までいたっております。感謝です。


さて先日、友人宅にて行われた溶接講座に顔を出してきました。

100704溶接講座

100704溶接講座2

講師は、友人Bちゃんのお父さん。かっこいい職人!という感じのダンディパパさんでした。

ちょっとした溶接仕事も自分で出来たら、またひとつ「百姓」に近づけるかな。まあ、道のりは遠いなあ。ぼちぼちいかんとね。


追加一枚。

100704セスジスズメ

溶接も気になったが、ハウスにいたセスジスズメにも目が向いてしまう(笑)。里芋の「害虫」さんです。お手柔らかにお願いしますよ~。

2010年07月07日 今週のお野菜 トラックバック:0 コメント:0

告白

7月3日(土)

梅雨も後半戦に入ったようです。激しい雨が続いています。よく降ります。大気の中にはどれほどの水分が眠っているのだろう、と感心してしまいます。

友人がブログで紹介していた本を読んでみました。

100703告白

町田康 告白 中央公論新社

明治時代に実際に起きた「河内十人切り」殺人事件をモチーフにして書かれた小説です。天才と称される町田康さんの作品。町田作品は始めて読みました。確かに、なんというか、すごい。圧倒されました。

人はなぜ人を殺すのか、という命題に真正面から向かい合っています。とても暗い話です。暗い題材です。重いです。それでいて、脇役にいたるまでそれぞれの登場人物のかもし出す雰囲気はどこか明るいです。ユーモアに満ちた、饒舌な文体。文章という波が読者に押し寄せてきます。描かれる登場人物は、えげつないし、弱いし、でもどこか憎めないし、流れている雰囲気は、暗い話にも拘らず爽やかですらあります。楢山節考、みたいな感じです。

主人公の熊太郎は、そのあまりにも内省的、思弁的な性格の故に、もがきながら生きています。思っていることが、あまりに複雑に頭の中でぐるぐると回りすぎて、うまく言葉につながらないということに苦しみます。思いついたことを、そのまま、「ぽんっ」と口に出すことが出来ない。そのもどかしさたるや。
彼がだんだん追い詰められていき、結局はとんでもない殺人事件を起こしてしまうわけです。

程度の差こそあれ、たいていの人の中には熊太郎はいるように思えます。そもそも自分と他人は違うものであり、厳密にいうのならば「お互い分かり合えているかどうか」を確認することすら、不可能なことです。そういう壁にぶつかるときは、自我がある限りおこりうるものです。

それを当然のこととして冷徹に受け入れられる人は、くだらない些事にとらわれず、世間や人間関係ばかりに目を向けないで自ら「楽しいこと」の中に身をおくものです。中には、いい意味ですごく神経が太く、「そういう話はさっぱり分からん。いったい君は何に悩んでいるのだい?」という感じでいつも陽気、という人もいます。

でも、熊太郎に共感してしまう人も多いはずです。僕も「おお、熊太郎は俺だ」という念を抑え切れなかったです。なので、ストーリーが終盤に向かうにつれて、気持ちがだんだん暗くなっていきました。でも読み出したら止まらん(笑)。まいったなあ、という感じ。

繊細なココロの持ち主は、どうやって生きていけばいいのだろうか、と読み終えてからひとしきり考えてしまいます。いったんそういうドツボに入ってしまったら、どうやって抜け出せばいいのだろうか。正常と異常の間でもがいている人がどれほど多いことか。はまればはまるほど、分かっていながらもどんどん頭でっかちになっていき、理屈で自分を守ろうとする。気がつけば、ますます自意識過剰になり、自分のことばかり考えてしまうようになります。そう、熊太郎のように。

そうしていつのまにか自分で自分を追い込み、経済的なものやら、複雑な人間関係やら、体の不調などとあいまって引き起こされる哀しい結末の多いこと多いこと。内に内に溜め込んだエネルギーというものは、時には自分を傷つける方向に向かい、時には他者を傷つける方向にいってしまうものなのでしょう。熊太郎は、自分であり、友人知人であり、あの時のあの人であるのかも、と思ってしまいます。

しかしね、いつもこういう重いテーマを突きつけてくる本や映画に接するたびに思うこと。
「人は、各々自分で答えを見つけていくしかない。」

答えなどない、わからないものはわからない。分からないものは分からないままにして、とにかくやれることをやる。動く。というのも答え。
傷みを、分かり合える(と思われる)人と分かち合うというのも答え。
どうしても目が向いてしまうテツガク的命題から目をそらして、目の前の具体的なことだけに集中して楽しむのもまたひとつの道。
宗教もいいかもしれない。
生きることを何かの手段ではなく、目的そのものにしてしまうのもいい。
自分なりの処世術を磨いていくのも何よりの方法。
繊細さを、芸術や文章に昇華させていくのも、ひとつの開き直りとして美しい。
趣味にはまるのもまたよし。

そうして、よい時間を積み重ねていくうちに、だれかのために時間を使ったり、自我が消えたりする至福を感じられるようになれるのかもしれない。



まあ、人それぞれなのだろうけど、僕はといえば、なんというか、「暮らし」そのものが、ひとつの答えなのかも。という気がしてしまう。うーん、調子がいまいち、また頭でっかちスイッチが入ってしまっている、きついなあ、という時がやっぱりある。波がある。性格ばかりはどうしようもないっす。

でも、そんな時でも。目の前の農作業はこちらの都合など待ってくれません。草はどんどん伸びていきます。まくべきタイミングで種をまかなくてはいけません。大雨が降っていても、出荷のためには収穫しなくちゃ何も始まりません。人の都合ではなく、自然の都合に身を投げるしかないわけです。そうやって、目の前のことをやっていると、なんというか、とてもすがすがしい気分になります。そのうち、波も引いていきます。

あとは、実際に有機農業的な「循環」の中に身をおいてみると、命がぐるぐると回っているもの、そして自分の体も、目の前にいるトンボの体も、まわりまわってつながっているもの、さらにいうなれば自分は地球の一部である、などとちょっぴりスピリチュアルなことを自然と感じてしまうわけです(笑)。

生きもの達と接していると、なんて必死に彼らは生きているのだろうか、といつも思います。自分は、目の前にいるシジュウカラほどに一生懸命生きているだろうか、足元の小松菜のほうが凛と潔く、美しく生きているのでは、と感じることもあります。「何ごちゃごちゃと弱音をはいとるんだ。ぶつくさいわんと、彼らと同じように、ひとつの生きものとして、ちゃんと背すじを伸ばしていかなくちゃだめやろ」ということですね。まあこれも、ほどほど、バランス、の上でだけどね。

はい、そんなこんなで、大作を読んで、ココロの内が、ぞわぞわしてしまいました。ナイーブスイッチ入りまくりです。文学あっぱれ!まあ、やれることをやっていくしかないですなあ。それにしても、はやく梅雨が明けてほしいなあ。と思う今日この頃。やっぱり農閑期は、中途半端な雨休みより、バンバン外仕事を終わらせていくほうが、気持ちがよいなあ。

久しぶりに内省的に長くなりました。ちゃんちゃん。

2010年07月03日 トラックバック:0 コメント:0

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