夏休み

11月25日(木)

曇天の一日でした。


さてさて。

明日から、沖縄に行ってきます。遅~~~~い、夏休みです。ん、夏休みというには無理があるかな…。

5泊の予定です。今の自分にとってはとにかくものすごく長い旅です。阿蘇で農業を始めてもう少しで丸4年。その間、ほとんど家を空けることもなくがんばった自分へのご褒美というわけです。 ちょうど4年前は九州に戻ってきて、土地探しを始めたばかりの頃でした。こういう休暇旅行ができるような時間的、経済的、精神的余裕をもてるようになったことに、ものすごく感慨深いものを覚えてしまいます。

しかしながら、、、

ここ数日、下準備でてんてこ舞いでした。前倒しの出荷や事務仕事、鶏やレオさんの世話の段取り、寒くなる前に済ませておきたいこまごました仕事、などなど。旅の段取りにまで手が回らず、ようやく昨日になって、泊めてもらう友人の家が沖縄の何処にあるのかを知ったという状況。


風邪の調子も相変わらずいまいち、そして準備ははかどらず、本当に出発までこぎつけるのかな、と弱気にもなっておりました。テスト前の学生が現実から逃げて漫画を読みふけるのと同じように、僕もまた読書に逃げてしままい…、何だかいろいろめんどくさくなり気がついたらお菓子に走り…(笑)。あわてて準備を始めて、その忙しさに嫌気がさしてきて「もう、こんなに疲れてしまって、俺は何をやっとるんだ、何のための旅行だ~、もう~、誰かどうにかしてくれ~」というぼやきもついつい出てしまう有り様に。

でも、こういう時なんですよね。面白いのは。開き直って、ひとつひとつやるべきことを書いて、終わらせて、消して、というのを繰り返して、淡々と、一歩一歩なんとかクリアしていくうちに、それがだんだんと心地よくなっていくから不思議なものです。

「なんとかなる。大丈夫。とにかく、26日の昼にはほっとした気持ちで飛行機に乗って窓の景色を眺めている自分がいるのだ。」というイメージが、こういう時にはすごく大事なように思えます。「いついつにはどうしているのだから、それまではごちゃごちゃ考えず、ただただやるのみっ!」というふうに、時間の区切りを自分で設定してみると、目の前のことに集中できることが多いようです。ひとつの処世テクニックですね。

そして、気がついたら、「おっ、やった。これで安心して飛行機乗れるぞ」という状況になった時の達成感といったらもう。また、助けてくれる周りの人の心遣いのありがたさたるや。もう、ひたすら感謝です。




どんなことも、まずは、できると思う、なんとかなる、というイメージや思い込みを持つことからしか始まらないなあ、と今回改めて感じました。ふっと頭をよぎるネガティブな思いつきやイメージに負けそうになる時には、
それを客観視して、「おっ、モウソウ君がきたぞ~。こんにちは。何の用ですか?今はちょっと忙しいから、あっちに行ってもらえますか。また暇なときに一緒にお茶でも飲みましょう」の一言くらいモウソウ君に言うことができれば怖いものなしです。

そして、「できるというポジティブな思い込み」と、「足元のとにかく具体的な一歩一歩」。その両方をうまく使いこなせていけたらカッコイイですね~。 



さてさて、そんなこんなで、旅先でどう動くかは、あんまり考えていません。


よっしゃ、昔の旅を思い出して、


出たとこ勝負。行き当たりばっちり


で楽しんでみたいと思います。

気負わず、期待せず、ぷらりと、ふわふわとね。




ではでは。帰ってきたら、いろいろご報告いたします。それではごきげんよう~。






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2010年11月25日 日々の暮らし トラックバック:0 コメント:0

空白の五マイル

11月23日(火)

今日もまた快晴の一日でした。

出荷。明日の出荷用意。里芋貯蔵の仕上げ。などなど。




ここ数日のスナップ。

日曜日に熊本県立大学で行われた有機フェスタに足を運び…、

キャンパスの中庭で目にはいったもの。

101121れご2

101121れご

等身大レゴブロックとでも表現したらよいのだろうか。子供たちも楽しそうな様子。造形美を感じます。うまく表現できないのでもどかしいけど、なんか、いいなあ。




玉名のちゃぶ台にて、内田ボブさんの唄と、詩人ナーガさんの朗読。

101121ちゃぶ台

さらりと聞いて深く理解するには、僕にとってはちょっと難しい言葉がつむがれていたのですが、空間の雰囲気がとても心地よかったです。満足でした。美しく、かっこよく、年をとれたら素敵だなあ、と感じました。




久しぶりに、読み始めたら止まらなかった一冊。

101123空白の5マイル

空白の五マイル  チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む 
角幡唯介 集英社


コテコテの探検読み物です。でも文章がユニークで、読みやすいです。タイトルの通り、著者が単独で未踏の大峡谷を目指すという話です。著者は自身の探検の旅を通して自問していきます。もはや探検する場所すらないとも思える現代における探検や冒険の意味とは何ぞや、よりよく生きるとはどういうことや、と。

日常生活の中ではついつい忘れてしまいがちな、「物事の本質を見据える視点」のようなものが、冒険や探検や登山という行為の中では求められるようです。同じ体験はできなくとも(というよりも、普通の人なら誰もやりたいと思わないような行為ですね)、読書という追体験の中で、そのような「何か」を感じてみるのもよいことなのかもしれません。ある意味では、今の時代の閉塞感を打破するヒントのようなものを得られることもあるように思えます。

著者の角幡唯介とは、一時期よく一緒に山にいっていた間柄です。濃くつきあったのは短い間でしたが、その人柄に強烈な印象を受けたものです。当時は彼も僕も大学卒業後のフリーター暮らしでした。一緒に土木作業員として住み込みの現場でアルバイトをしたこともありました。彼が作る賄いの「角幡カレー」はショウガやにんにくが効いていてとても美味で、社員のみんなにも大好評でした。

僕も負けじとあれこれ工夫してカレーを作っていたのですが、社員のみんなが口にする「なんだ、今日の晩飯はカバが当番か」というちょっと残念そうな顔が今となっては懐かしく思い出されます(笑)。そう、確かに、角幡カレーは、おいしかったのです。

その後彼は新聞社に入社したもののあっさりと5年で退社。再度探検や山の世界に身を投じて、いまや、冒険や山を専門とする若手ライターとして足場を固めつつあるようです。この本は、今年の集英社ノンフィクション賞を受賞し、発行にいたった一冊とのこと。いやはや、人生何とかなるもんだなあ。

ぜひぜひ皆様、お買い求めの上、ご一読ください。面白いです。


角幡唯介のブログはこちら。 「仏の顔も三度まで」




2010年11月23日 トラックバック:0 コメント:1

11月20日(土)

快晴秋晴れの一日でした。

今日は、とことん農作業day。風邪が完璧には治っておらず、体調はぼちぼちでしたが、遅れ気味だった作業をガンガン進めることができ、気持ちはとてもすっきりです。


午後から、助っ人さんたちが来てくれました。

みんなで、里芋の収穫&貯蔵やら、

101120里芋

玉ねぎの定植。

101120助っ人

おそるべし、人海戦術。あっという間に作業が終わっていきました。すごい。こういうのは久しぶりだっただけに、改めてびっくり。

ご近所Mさん、Kさん、熊本市から来てくれたMちゃん、そして高森のバードウォッチング会でKさんに誘われてプラリと助っ人参加してくれた大分のOさん、ありがとうです!!!



椛島農園という土俵で、知らない人同士がたまたま縁を持ち…。

そしていつの間にか和気あいあいとした雰囲気で作業をしてゆき…。

縁が縁を広げてゆく…。

なんだかとても嬉しくなりました。


夕方には、これまた、たまたまのタイミングで「宴会ごとでご飯を作りすぎちゃって、食べるの手伝って」というご近所K姉さんのご飯も届けられ、みんなで頂き…。もう、なんというか、今日はこんなに幸せでよいのだろうか、とちょっぴりじーんと来てしまいました。



いまさらなのですが、この4シーズンのひとり百姓生活ではっきりと感じたこと。

それは、

体力。技術。作物に対する愛情。資金力。営業能力。根性。などなど。

いろんな尺度で、やれあいつはすごいとか、この人はできるとか、どんぐりの背比べを人はしたがるものですが、ひとりの人間、一介の百姓ができることなど、きっとたかが知れています。所詮、無理をして体を壊すのがオチなのかも。


ひとりで何かをこなす実力を磨くよりかは、


  「場」を作ることにもう少し力を入れてみるほうがよいのかも。

  「場」の力を信じながら。

  いろいろ考えはあるけど、まずは出来ることから。

  一歩踏み出した先にしか、次の一歩はないのだしね。



なんてことを、感じております。


  そのうち、自分でも予期せぬ何かが、ぱっと

101120ターツァイ

  
  開いていくのかもしれません。ターツァイのようにね。



いやー、よき一日でした。お疲れ様でした~。


2010年11月20日 田畑 トラックバック:0 コメント:1

顔晴れ

11月16日(火)

冬の足音が聞こえてくるような一日でした。

明け方、氷点下1度にまで気温が下がりました。霜も降りました。日中も12度ほどにしか上がらず。晩秋です。



先週は、一年に2、3回あるかどうかというほどの忙しい週でした。といっても、農作業そのものだけで忙しいのではなく、消防団の仕事やお付き合いの飲み会、ご近所友達が企画したイベントへの顔出し、お客さんラッシュ、例によって走りこみ、そしてお出かけ少々、という感じ。そして人付き合いや遊びに時間を使うからこそ、本業がおろそかになってはいかん、と半ばやけくそ、半ば意地になって休みなく動き続けてしまいました。それはもう、すごい充実感。人間やればできる、と。

でも、そうやっていい気分になっていたら、どうも体調が悪く、「ん、こりゃ風邪の引き始めだな」と今日になって自覚する様。うーん、やっぱり無理しちゃいかんなあ。完全にジゴウジトク!とほほ。


というわけで、今日は最低限の仕事、出荷用意8箱のみ。走りたいのをぐっとガマンして(笑)、これを書いてさっさと寝ます。休息は、大事ですもんね。


そんなこんなで、以下、簡潔に。



2ヶ月前に生まれたひな達。もう、体の大きさは大人とそれほど変わりません。

101117ひな2

君達も、黄葉がお好きなのかなあ。

101117ひな



南郷谷の秋。



タカトウダイ。おいらだって、草だって、黄葉するんだぜ。と、聞こえてきそう。

101117タカトウダイ


ノササゲ。名前からすると、野菜の「ささげ」の原種かな、と思うのですが、こちらは食用不可とのこと。でも、ビューティフルですね。


101117ノササゲ


シラネセンキュウが、実をつけています。

101116シラネセンキュウ


先日のお出かけ。

101117きちやさん

桂吉弥さんの落語会に行ってきました。吉弥さんは、「ちりとてちん」の草原兄さん役でファンになりました。やっぱり生の落語はすごかったです。見事なまくら。見事な噺。美しい所作。そして、なんだかよく分からないけど笑いをさそう、場の雰囲気。

高座が終わったあとに、サインを貰おうと思いつき。こんなことはジンセイ初です。待つこと十数分。舞台を降りた私服の吉弥さんは、気さくでさわやかなお兄さんでした。赤いダウンジャケットが目にまぶしかったです。ちりとてちんパワーいまだ健在です。吉弥さん、ありがとうございました。




最後に。


先日のこと。頂いた何気ないメールの最後に、こう書かれてありました。「今日も1日顔晴りましょー」。

おっ!お見事。こういうの、好きだな。言葉は、使いようだなあ。頑張る、ではなく、顔晴る。何はさておき、にこやかな顔をしていられば、何かいいことが起こりそうです。



よし、明日も顔晴れますように!

2010年11月16日 ことば トラックバック:0 コメント:0

ナシケンモン

11月11日(木)

ぼちぼちの天気の一日。朝のうちは雨。午後からは晴れ間も見えました。


今日は手短に。さらっと。あっさりと。


今日の作業。カボチャ敷き藁用の大麦、スナップエンドウ、絹さや、小麦、の種まき。冬越しキャベツの定植。出荷用意8箱。

今週は、お客さんラッシュ。今日もおひとり見えました。作業をしながら、いろいろお話。基本的にはひとりで作業することが多いので、話が合うなあ、という人と一緒に畑にいると饒舌が過ぎてしまうことがあります。今日もなんとなくそんな感じ。まっ、いっか。ご縁に感謝ですなあ。


畑の様子。玉ねぎ用のマルチ張りに勤しんでいます。こうやってみると、マルチやら防虫ネットばかりが目に付いてしまいます。うーん、美しくない…。でもなあ、ある程度使わないと大変だしなあ…。まっ、空がきれいなので、いっか。

101110はたけ

白川。晩秋です。

101109白川

チンゲン菜の葉についていた、ナシケンモン。蛾の幼虫です。漢字で書くと、梨剣紋。名前の通りに、蛾の「害虫」とされています。梨意外にも、かなりの雑食性です。成虫の写真を見てみても、何がどう「剣紋」なのかはよくわかりません。誰か教えてください~。

101110ナシケンモン



蛇足。

先日、天声人語で詩人、工藤直子さんの詩が紹介されていました。思わず一冊購入。ちょいとご紹介まで。

のはらうた



『おやすみ』   おけらりょうた

 すなつぶ まくらに めをつぶって
 ちっちゃなこえで いったんだ

 ―おやすみなさい ちきゅう

 そしたら おなかのしたから
 しずかなこえが きこえたんだ

 ―あさまで だいててあげよう

 わーい こんやは よくねむれるぞ




『ひなたぼっこ』  こねずみしゅん

 でっかい うちゅうの なかから
 ちっぽけな こねずみ いっぴき
 みつけだして

 おでこから しっぽのさきまで
 あたためて くれるのね

 おひさま  
 ぼく どきどきするほど うれしい




『あいたくて』  工藤直子

 だれかに あいたくて
 なにかに あいたくて
 生まれてきた―
 そんな気がするのだけれど

 それが だれなのか なんなのか
 あえるのは いつなのか―

 おつかいの とちゅうで
 迷ってしまった子どもみたい
 とほうに くれている

 それでも 手のなかに
 みえないことづけを
 にぎりしめているような気がするから
 それを手わたさなくちゃ
 だから

 あいたくて


2010年11月12日 ことば トラックバック:0 コメント:1

K君

11月7日(日)


唐突ですが、ちょいと趣向を変えて。たまにはね。先日思いつきで書いていた文章をのっけてみます。



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エッセイっぽい文章の時には、「ですます調」ではなく「である調」のほうがよい。読みやすいし、書きやすい。リズムがよくなる。これからは、気分のおもむくままに、使い分けていこうと思っている。



というわけで、エッセイをひとつ。




つくづく思う。便利な世の中だ。「便利さ=幸せ」という価値観が世の中に席巻して久しい。本質的には便利さと幸福感は比例するものではないと僕は思っているのだが、便利なものは便利だ。それによって喜びを感じることも多い。何事もほどほどが一番だが、これもまた然り。

僕にとっての便利さの象徴はネットである。アマゾンでほとんどの商品が送料無料になって以来、ちょっとした買い物もクリックひとつで済ませてしまうことが多くなった。その便利さを支えてくれている労働に対する敬意や感謝を覚えることもないままに、どっぷりとその便利さに浸っている。困ったものだ。


慌しい百姓ライフではあるが、基本的にはひとりで動いている我が身。マイペースな暮らしである。性分から、常に何かをしていないと気がすまない。そこで困ったことがひとつできる。ご飯を食べるときに、手持ち無沙汰なのだ。テレビは見ない。「そうだ、だったら映画でも見るか」とある日思いついた。

ネットでCDやDVDを予約しておくと郵便で届けてくれるというサービスがツタヤにある。月に4枚ないし8枚の定額料金。一度に2枚送られてくる。返却期限はなく、見終わったらポストに入れるだけ。作品の幅もとても広い。そしてまたネット社会の便利さについつい頼ることになる。まあ、このくらいよしとしよう。そして作品は細切れに見ることになるが、仕方ないだろう。NHKの朝のドラマ感覚だ。ちりもつもればなんとやら。かなりの量の映画をここ1年ほどで見た。

映画ではないが、TVドラマ「北の国から」も、見てみた。1981年にテレビで放映されたドラマだ。本編は全24話。放送終了後も数年に一度はスポットものの続編が作られ、2002年に完結した。今さら説明の必要がない作品である。スポットものはある程度目にしていてそれなりのファンだったのだが、本編をちゃんと見たのは初めてのことだった。さすが、名作の誉れが高いドラマであった。何度も何度も泣いてしまった。


ドラマの最終話が近くなったとき、ある人のことをふと思い出した。彼の名は、K君。大学のインドネシア語のクラスで一緒だった間柄だ。それほど親しくしたという記憶もない。時折言葉を交わす程度の仲だった。見た目は、サッカー日本代表の長谷部に似ていた。なかなかの男前だ。たった一度だけ、黄昏時の図書館で話し込んだことがあった。就職活動が始まる時期だった。彼は図書館で公務員試験の勉強をしていた。「刑事になろうと思ってね」とはにかむK君を見て、僕は思わず彼の話を聞いてみたくなったのだ。その時の印象深い話が、まだ僕の頭の中に残っていたということだ。なんだか、嬉しかった。

彼は確か5歳ほど年上だった。ずいぶん回り道をして大学に入ったのだ。うろ覚えな話ではあるのだが、彼が口にしたのは概ねこんな内容だった。彼は、甲子園を目指す高校球児だった。そして、浪人生となった。予備校に籍は置いたものの、目の前の受験勉強にやる気を感じず、図書館にこもって好きな本を読み漁る毎日だった。

ある日かれは思いつき、北海道に行った。富良野塾に入るためだ。富良野塾とは、「北の国から」を生み出した倉本聡さんが主催する演劇人養成のための私塾だ。厳しい自然の中で自給的な共同生活を送ることで、本物の戯曲や力強い演技を生み出す胆力を育てる場であったという。

倉本さんは彼にこういったそうだ。「まだ若い。いろいろ経験してからのほうがよい。」そこで彼は、次の一歩を踏み出す。働いてお金を貯めて、旅に出た。いわゆるバックパッカーとなる。1年か2年ほど海外を歩いた。そして、インスピレーションは、寄寓にも旅先で降ってきた。

「野球がしたい、って思ったんだよ。面白いでしょ。」シンガポールかどこかに居た時に、思いついたのだそうだ。時代が時代なだけに、メールや動画を旅先で見るということもないだろう。肝心な部分を覚えていない自分が歯がゆいのだが、高校の先輩が大学野球で活躍している話を聞いたとか、そんなことだったと思う。

彼は奮起して、受験勉強をし直した。憧れの、大学の名門野球部に入部する。年下の先輩や同級生とともに、汗を流し続けた。いつも静かな笑みを浮かべる彼の姿は、年齢相応の落ち着きと、人間の大きさを感じさせたものだ。話を終える頃にはすっかり日が落ちていた。


、K君はどうしているだろうか。僕にとっての大学時代は、自分自身の性格とまだ上手に付き合うことができず煩悶していた時期だ。将来どういう方向に進み、自分の居場所を作っていくか全く見えずに闇の中を手探りで歩んでいたような気がする。だから、学生時代から続く人間関係も決して多くない。そういった感じなので、K君のその後も、知らない。だが確かに覚えている。あの時、話を聞いた後にアパートに向かう坂道。いつもより自転車のペダルが軽く感じたことを。

「北の国から」を見ていて、自分の記憶がK君にたどり着くとはまったく予想していなかった。K君が刑事になったのかどうかは定かではない。でもこれだけは言えると思う。K君が出してくれるカツ丼は、きっと上手い。ほろりとくるだろう。そして、刑事になっていなくても、どんな職場でも、そして家庭の中でも、はにかんだ微笑を見せてくれているだろう。ほとんど彼のことを知らない僕ではあるが、そのように感じてしまう。

返送用の封筒に見終わったDVDを入れて、ポストに向かう。ふと思った。誰かが、他の誰かにとってのK君のような存在になれたらステキだなあ。そして自分もできることならそうありたいものだなあ。

ポストにDVDを入れた。トン、と小さな音が鳴った。風がひんやりとここちよかった。遠くから犬の声が聞こえてきた。

そして、空を見上げると、星が、瞬いていた。

2010年11月07日 ひとりごと トラックバック:0 コメント:0

猫ブログ

11月6日(土)

秋らしい晴天が続いています。

天気に背中を押され、バリバリ動きモード継続中。我ながら、よく動くなあ、と思うくらいに動いてます。来週が畑以外の諸々の用事で忙しい予定なので、前倒しで作業をこなすぞっ、とがんばり中というわけです。メリハリメリハリですな。

そして、気持ちの持ちかたひとつで、思わぬほどの仕事量をこなせるものだな、改めて実感中。とにかくまずはココロの持ちようが大事ですね。ほんとに。



今日の大仕事は、さつま芋の貯蔵。

さつま芋は寒さに弱いです。保存適温は13度です。真冬の朝にはマイナス7度くらいにはなる当地では、けっこうキアイを入れて貯蔵しておかないと大変なことになります。毎年、畑のすみっこに深い穴を掘って埋めて、籾殻を被せて、雨よけの簡易屋根をつけていました。

しかしそれでは、出荷の際に取り出しにくいし、どうしても雨でじめじめするし、ネズミは来るし、と課題大でした。で、今年は、もろもろの課題を克服すべく、


ハウスの隅に、穴を掘り、コンテナごと埋めて、

101106さつま

ネズミよけのふたを被せて、ポリカで囲い、モミを被せ、

101106さつま2

さらにモミをかぶせてみました。

101106さつま3

おそらく、これで概ねばっちりだと思います。みそは、掘った際にわきによける土を、ポリカの高さまで盛りなおすこと。これで、実際の深さが80センチの穴も、実質120センチの穴となるわけです。省力化バンザイ。そしてポリカも、3年くらい前に貰ったまま使っていなかったものがあったので、ラッキーでした。それにしても、こういう施工がパパッっとできてしまう阿蘇の土の作業性の良さにはいつもびっくりです。ありがたや~。と同時に20代の頃に土木のバイトでたくさん穴を掘ったのが今頃活かされてるなあと思い、なんだか笑えてきちゃいました。


カボチャも、先日全部収穫しました。7月頭に種をまいたもの。4月まきでは、どうしても梅雨の雨量にまけてうどんこ病がすぐにはいってしまうので、梅雨明け定植の作付けをメインとしてます。それでもやっぱり土と気候がいまいち合わないのか、葉っぱが枯れてしまいます。でも、収穫後にしばらく置いておけば、けっこう甘みがのってきて、なかなか美味です。ひと月ぐらい寝かせてからセットに入れてまいります。

101103かぼちゃ



「ああ、どうも最近レオさんネタが多い。これじゃ猫ブログになっちゃう。まずいなあ。」と思いつつも(笑)、あまりにキュートだったので一枚。直線と曲線。明るい色と地味な色。ひかりの織りなすコントラストが美しい。

101106れおさん

「あんまり猫にはまると、婚期を逃したり、遅れたりするよ」と誰かがいってたなあ。どきっ(笑)



庭のムラサキシキブ。

101105ムラサキシキブ


はるの花のきいろ

なつのいぶきはみどり

あきの実はあかい

そして秋も終わりに近づいて

もみじの葉もちってくるころ

だんだんと

色が少なくなってしまう


つぎのはるまで

まぶたがいろを覚えていられるように

深呼吸をしながら

今ある色を

じっとじっと

見ていたいものだ


2010年11月06日 田畑 トラックバック:0 コメント:0

硬すぎ

11月月2日(火)

快晴秋晴れの一日でした。朝は4度でした。明日の予報は2度。霜が降りそうです。


今日は手短に。あっさりと。


本日は、出荷10箱。明日の出荷用意。ナスの片付け。と、


煙突取り付けの仕上げ。まだ畑作業が少し押し気味なので、あんまり家のことをやってる場合じゃないのですが、我慢できずについ…。(その代わりに出荷用意を日が暮れてからの残業にして、時間のやりくり。そのへんの裁量を、僕としては「自由」と呼びたい。制約を伴わない自由は、本当の自由とは呼べないのだろう。)

立ち上がり部分でだいぶんくねくねしてしまったので、煙をしっかりと上げるために、ちょっと強引に上に上に伸ばしました。おかげで少し曲がってます。でも、

101102煙突

ちゃんと燃えました。

101102ストーブ

4月に買ったものの、農繁期にはいってしまい、施工が中途半端のまま完全ストップになっておりました。ストーブや窓の周りの断熱、壁などの仕上げは残っているものの、とりあえず使える状態になってひと安心。設置にほどよい場所が思い浮かばず、半ば諦めていた薪ストーブ。でも、4回目の冬でようやく祈願成就。いやー、なんとかなるもんだ。何事も、やれば終わるし、やらんくちゃ終わらん。一歩一歩やってくしかないですねえ。




鶏の餌を混ぜていると、いつも、招かざる客がお見えになります。

101026餌まぜ

お目当ては、たんぱく源として使っている、かつをぶしです。時折、削ってない塊も混ざってます。硬いです。それがまた一段とおいしいようなのですが…、

101026変な顔

硬すぎのようでした。



今日も淡々とよく動きました。秋さん、ありがとう。

2010年11月02日 日々の暮らし トラックバック:0 コメント:0

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