2/23~3/1のセット

2月22日(日)

今週2月23日~3月1日のセットの中身です。

今週のなかみ(大体全員に入るもの)
卵、人参、大根or聖護院大根(まだ入っていない方)、白菜、里芋、南瓜、九条長ネギ、ほうれん草、水菜、大浦ゴボウ、ターツァイ、

その他入る可能性のあるもの(入れられるもの)
サツマイモ、小松菜、キャベツ、ヤーコン

キャベツ、先週でほぼ収穫終わりとなりました。もう少し沢山植えておけばよかったなあ。次は、5月頭からの春キャベツとなります。

3月の半ばには椎茸が入ります。熊本なのでまず大丈夫だとは思います。でもやっぱり放射能が気になる、という方にはお入れいたしませんので、どうぞお知らせ下さい。

だいぶ、野菜の種類が減ってきました。こんな感じで、ちょっとずつ減ってきますが、3月末までは通常どおりにお届けの予定です。4月は、例年通り、「お米の定期発送のあるご家庭」「卵の数が多いご家庭」「種類が少なくても、あるものでいいから送って。椎茸とか筍とか、何でもいいですよ、というご家庭」以外の皆様には、発送のお休みを頂きます。

ちょうど、畑で冬越しをしている冬野菜や、納屋や土の中で保存しているイモ類などが切れ、今蒔いている春野菜がまだ育ちきってない時期が4月にあたります。端境期(はさかいき)といいます。スーパーなどでも、野菜が高い時期です。



野菜の中で、これは是非入れて、これはパスして、というご希望がありましたら、お届け予定日の前々日のお昼頃までにご連絡(tkabashima@hotmail.com までメール)を下さい。

セットを初めてご注文される際は、こちら(クリック下さい)の詳細をご覧の上、ご連絡下さい。

お米もご注文もお待ちしております。詳しくはこちら(クリック下さい)をご覧ください。



切干大根作成中。加工品も、もちろん先々やっていきたいなあとは思っているものの、なかなか手が回らず・・・。とりあえず、自家用で仕込んでみました。

aIMG_3983.jpg

天気もいいし、今日は時間もある。よし、刻んで、サア干すぞ、というタイミングで灰がちょっと降っていることに気付き急遽ハウスの中に。翌日曇り。翌々日雨。うーん、仕上がらず・・・(笑)

というわけで生乾きの自家用切干大根ですが、すっっっっっっっっっっっっっごく美味しくて感激の味。ちゃんと作って、大根が一旦途切れる春先にお届けできる体制を整えたい。と、思ってます。

スポンサーサイト

2015年02月21日 今週のお野菜 トラックバック:0 コメント:0

ジャーニー君

2月22日(日)

ふぅー。ホントに、1週間が過ぎるのは早いものです。パソコンの前で書き書きしていて、毎週感じます。

熊本県有機農業研究会の、有機農業者養成塾の会議に出たり、後述のように大先輩農家さんの農場に見学に伺ったり、家畜保健所の方から鳥インフルエンザ予防の講習を受けたり、などなど、通常の出荷作業や苗の管理、植え付け準備のほかに、いろいろドタバタの1週間でした。


久しぶりに、ウーファーさんがやって来ました。

和歌山のジャーニー(というあだ名だそうです)君。将来農家として独立することを見据え、農業法人で働いて経験を積みたいという25歳。「若いときにいろいろ体験したい」ということで、去年はカツオ一本釣りやサンマ漁の船で働いていたという面白い経歴の好青年でありました。

玉葱の草取り、ハウス解体後の片付けなど、頑張ってくれました。切るだけ切ってほったらかしていた杉の間伐材も、25歳の若い力で農園内まで運び、皮も剝いてもらいました。豚小屋の木材として、次の冬には活躍してくれるでしょう。

aP2170020.jpg

1週間の滞在でしたが、春人がすっかりなついておりました。毎日風呂に一緒に入り、歯も磨いてもらって、楽しそうにしてました。僕が歯を磨こうとすると逃げるのに、ああ、ジェラシィ・・・・(笑)。

aIMG_3943.jpg

そして、ご縁というものは、ありがたきことです。ジャーニー君が「気になる。ぜひ行ってみたい。滞在して学んでみたい」と言っていた農場に、僕も一緒にお邪魔するという機会を頂きました。

その農場とは、知る人ぞ知る農業法人「肥後あゆみの会」。JAS認証の有機栽培トマトを5ヘクタールという広大な面積で栽培しています。お米や、いくつかの野菜の自然栽培にも取り組んでおられ、売り上げ額でいうと、椛島農園とはマルがふたつ違うという規模です。若い方を沢山雇用され、箱詰め作業をしている作業場は活気に溢れていました。

代表の澤村さんは、ちっちゃな普通の農家から、1代で今の経営を作り上げた方です。熊本県有機農業研究会の関係で面識があったもの、話をきちんとする機会もなく、「見学に行きたいなあ。でも、これほどの経営をしている方なら、お忙しいだろうし、怖い方だったらどうしよう」と尻込みをしていました。

が、ジャーニー君が行きたいというのであれば、間に入って紹介しないわけにはいきません。若者の応援をするのはアラフォー農家の役目であります。自分も、ジャーニー君の年のころ、いろんな人にお世話になってきました。ジャーニー君を車で送っていきがてら、そのまま澤村さんのお話を伺い、農場見学とあいなりました。そういうわけで、じっくりと農業経営について、微生物について、栽培技術について、人を育てるということについて、お互いの夢について、ジャーニー君も交えて、3時間ほどかけてお話を伺いました。

本当に、勉強になりました。売上額や所得での評価というのは、農家であれなんであれ経営していくうえではある程度大事な指標ではあります。しかし、数字だけを見ていては寂しいものがあります。

どうせやるのなら、皆が欲しがるとびっきりのものを作ろう。環境や生き物にやさしい農業をしよう。人に負けないように努力しよう。耕作放棄地が増えていかないように、耕してくれと頼まれたところは話を受けるようにしよう。その結果としての規模拡大と売り上げ、ということが大事なのでしょうね。農業に限らず、ものづくりや経営で成功する方がもつ特性、みたいなものをお話の中で感じました。

いくつになっても、「あれがやりたい。これにもチャレンジしたい」と語る姿って、かっこいいものです。僕も、そういうおっちゃんになりたいなあ。

aIMG_3953.jpg

トマトの畝間に立ったら、狭くて横に並べなかったのでこんな感じなりました。まるで長い付き合いの師弟みたいな写真ですね。恐縮であります(笑)

しばらくの間、あるいはもっと長くかな?、ジャーニー君は澤村さんのもとでいろんなことを学ぶことでしょう。とりあえずのインターン、頑張ってね、ジャーニー君。


もひとつ。

「立野ダムによらない自然と生活を守る会」主催で、2月28日に学集会が行われます。
以下、詳細です。

==========================


阿蘇が火山活動を活発化しています。その阿蘇外輪山の唯一の切れ目である立野峡谷に、高さ90mもの立野ダムが造られようとしています。火山地帯に巨大なコンクリートのダムをつくって大丈夫なのでしょうか。そこで、火山物理学者の須藤靖明氏をお招きし、緊急学習会「阿蘇火山と立野ダム」を開きます。是非ご参加ください。

緊急学習会 阿蘇火山と立野ダム
●とき  2月28日(土)18:30開会
●場所 パレア会議室7(鶴屋東館10階)…
熊本市中央区手取本町8番9号 TEL096-355-4300
●講師 須藤靖明氏(火山物理学者)
●入場無料
連絡先 中島康 電話 090-2505-3880

「立野ダムによらない自然と生活を守る会」のホームページはコチラです。

もしダムを作る以外には選択肢がないのであれば、ダムを作ってもよいと思います。でも、ダムの新設は今の民意にそっている選択なのかなあ、と疑問です。目の前の暮らしの忙しさの中では、つい無関心になってしまいがちです。でもそれじゃあやっぱり寂しい。もうこれ以上、美しい森や田園風景を、コンクリートやLEDの眩しすぎる灯りで覆って欲しくないなあ。と、右脳全開で思うのであります。左脳でも自分の意見を持てるように、まずはしっかり勉強しようっと。

阿蘇って、こんなとこです。阿蘇の入り口には、なるべくならダムはないほうがいいなあ。



(内山さん、使わせていただきました。ありがとうございます~)


で、全然関係ないんですけど、阿蘇が人の手が入った里山の美しさであるならば、こちらは人が足を踏み入れることを拒む原生自然の美しさ。忘れかけた頃に時々ついつい見てしまう超お気に入りの動画。山は信仰、登山は巡礼なんだなあ。たまりません。胸がキュンとなるなあ。




2015年02月21日 日々雑感 トラックバック:0 コメント:0

2/16~2/22のセット&おさむ兄さん

2月15日(日)

今週2月16日~22日のセットの中身です。

今週のなかみ(大体全員に入るもの)
卵、人参、聖護院大根、キャベツor白菜、里芋、ヤーコン(まだお届けしていない方)、九条長ネギ、ほうれん草、水菜、、さつまいも、大浦ゴボウ、

その他入る可能性のあるもの(入れられるもの)
ターツァイ、からし菜、赤リアスからし菜、南瓜、かぶ、

野菜の中で、これは是非入れて、これはパスして、というご希望がありましたら、お届け予定日の前々日のお昼頃までにご連絡(tkabashima@hotmail.com までメール)を下さい。

セットを初めてご注文される際は、こちら(クリック下さい)の詳細をご覧の上、ご連絡下さい。

お米もご注文もお待ちしております。詳しくはこちら(クリック下さい)をご覧ください。


さて。

ここのところ、冗漫ブログモード全開だったので、今日はあっさりです。写真も、いろいろあって写真全然も撮ってないのであります。やっぱ写真がないと寂しいブログになっちゃうなあ。

この1週間も、苗作り、畑の土作り、農園内いろいろ大掃除、出荷作業、などなど、いつもどおりに動き回っていました。いやー、忙しくなってきたなあ。


というわけでちょっと小話。

農業共済の中古農機具オークションで、管理機を落札。これまで使っていたものが限界を迎えて困っていた矢先のこと。八代まで取りに行きました。もともとイグサを栽培しているというご家族。ここ数年は、イグサが振るわないということもありキャベツやブロッコリの面積を広げているそうです。代々の農家の屋敷は本当に立派でした。ご主人も、奥様も、本当に温かな方でした。新規就農して、今年で9年目だという話をしたら、「えらい。よく頑張った。」とほめて下さいました。

機械を見たら、写真の説明どおりに、とてもきれいな品。入札金額を支払おうとしたら、予定額よりうんと負けて下さいました。おまけに、お土産のキャベツまで頂きました。道すがら、高速道路からみえた雪化粧の九州山地の山々。神々しかったなあ。

道中の旅の友は、車のラジオ。NHKの「午後のマリアージュ」にチューニング。その日のゲストは、坂田おさむさん。「お母さんといっしょ」で歌のお兄さんを8年間勤めた方です。62歳の現在でも、永遠の「歌のお兄さん」としてコンサートを開き、日本全国を回っておられるそうです。

坂田さんが歌のお兄さんとしてデビューをしたのは32歳。遅咲きのお兄さんなのです。それまで何をしていたのかというと、フォークシンガーをしていたのです。あのなぎら健壱さんともユニットを組んでいたのです。結婚して子供が産まれても、売れない赤貧のフォークシンガーであった坂田さん。「お前、もう子供も出来たんだし、とりあえず食っていくためには何でもやんなくちゃ。」というなぎらさんの言葉に背中を押されて、歌のお兄さんのオーディションに。そして、合格。

「特に子供が好きという訳でもなかったし、まさか自分が歌のお兄さんをやるとはまったく想像してなかった。やっていくうちにだんだん子供が好きになって、気がつけば8年。普通は2年とか3年で交代なんだけど、なんでまた8年もねえ。ははは。」

「気がついたらすっかり体になじんでね。やっぱりフォークも好きだから、ライブもやったんだけど、もうダメだったなあ。薄暗いライブ会場で、「みんな~、元気かい!」と、ニコニコしながら子供に言うようにして大きな声で叫んじゃってね。」

「娘にとっても嬉しかったみたいでね。子供むけのテンションで仕事をして、ヘロヘロになってNHKを出て家にかえるでしょ。そしたら、娘が友達連れてきてるんだよね。ヘロヘロだとかなんだとかいってらんないよね。家でもまた気合を入れなおして「よーし、みんなで歌うよ~」ってな感じで(笑)」

そして娘さんもやはり唄の道を選び、親子コンサートを開いたりもしているそうです。いやー、なんだかステキですねえ。「夢をあきらめるな」「頑張れば夢はかならず叶う」というのも間違いではないし、そういう考え方も大事だとは思います。でもそれと同時に、「歌のお兄さんになっちゃった。てへへ」という感じでしなやかに生きていく力も欲しいですね。もちろん、歌のお兄さんであり続けるための努力は並大抵のものではなかったのでしょうけど。

管理機ゲットの嬉しさで、流れてきたおさむ兄さんの歌にあわせて思わず歌ってしまうのでありました。

「きたかぜ~、こぞお~の、かんたろ~」

歌いながら、「あっ、これもおさむ兄さんの歌だったんだ」と思うこと度々。おさむ兄さんの渡世のバランス感覚って、すごいなあ。やっぱジンセイはバランスだ。ありがとう、兄さん。



坂田おさむ ゆっくり歩いて

2015年02月15日 今週のお野菜 トラックバック:0 コメント:0

2/9~15のセット

2月8日(日)

今週2月9日~2月15日のセットの中身です。下記の中から、10~12種類位入ります。

今週のなかみ(大体全員に入るもの)
卵、人参、大根、キャベツ、白菜、里芋、ヤーコン(先週・先々週のお届けのなかった方)、九条長ネギ、ほうれん草、赤リアスからし菜、小松菜、さつまいも、大浦ゴボウ、

その他入る可能性のあるもの(入れられるもの)
ターツァイ、からし菜、水菜、南瓜、かぶ、

野菜の中で、これは是非入れて、これはパスして、というご希望がありましたら、お届け予定日の前々日のお昼頃までにご連絡(tkabashima@hotmail.com までメール)を下さい。

セットを初めてご注文される際は、こちら(クリック下さい)の詳細をご覧の上、ご連絡下さい。

お米もご注文もお待ちしております。詳しくはこちら(クリック下さい)をご覧ください。


さて。少しずつ、農繫期の雰囲気が始まってきました。

育苗ハウスの中を片付けて、水を張りました。

aP2050064.jpg

どうも近年虫が多くて困っていたので、一度水を張って田んぼのような状態にして、土の状態をリセットしよう、という思いつきなのであります。畑にいる虫は、水のある田んぼでは生きていけませんので。


この時期、水道水を使わざるを得ず、水を張りっぱなしというわけにはいかずにけっきょく3日ほど水をためただけでやめてしまいました。このあと透明ビニールを敷いて太陽熱処理、とたくらんだもののまだ地温は上がらず、「うーん、効果あるんだかないんだか・・・」というよくしょうもない状態になっております。まっ、いっか~。

右手奥に見えるのが先日踏み込んだ温床。

種まきもスタートしました。中はこんな感じ。

aP2080072.jpg

キャベツの赤ちゃん。

aP2080098.jpg

aP2080099.jpg

今日はどんより空。芽が出たばかりの数日は、土中の水分が高すぎたり、日光が足りずに日陰になったりすると、またたくまにヒョロヒョロに伸びていきます。文字通りもやし状態となります。なので温度や水分の調整に気を使います。春先の育苗期間は、そういうわけで、なかなか家を空けられない時期なのであります。

籾がら薫炭を焼いています。

aP2030026.jpg

aP2030028.jpg

もみの、炭です。育苗の土に混ぜたり、鶏の餌に混ぜたり、畑でマルチにしたりと、いろいろ使います。保水性、通気性の改善、PHの調整、微生物のすみかにと、効果抜群です。


中岳の噴火、ぼちぼち続いてます。これから先、春になり風向きが変わると、降灰も増えるかもしれません。灰に負けないぞ。どすこい!気分は逸ノ城だ!

aP2030006.jpg

いい顔してます。

aP2040046.jpg

2015年02月08日 今週のお野菜 トラックバック:0 コメント:0

自殺させない社会

2月8日(日)


先日ご紹介した、「自殺をさせない社会を作る~生活困窮者自立支援法の可能性を探る~」というパネルディスカッションに行ってきました。

発達障害を抱えて生きてきて、その生きにくさから自殺未遂を図った当事者の体験談に始まり、「ミスター介護保険」と名高い官僚である山崎史郎さんの講演、各現場をささえる方のパネルディスカッション、といった内容でした。

参加者は、福祉行政や、生活困窮者支援の実際の活動にかかわっていると思われるNPOの方などが多かったようです。壇上の方が話される事例の報告などに、多くの方が「ふむふむ」「わかるわかる。そうですよね」という感じでうなずいておられる姿が印象的でした。僕は、そういう現場を知らないので、「ほー、そうなんだー」と、勉強させてもらいました。

今年の4月から、生活困窮者自立支援法という新しい法律が施行されます。今までの縦割り行政ではうまく支援できていなかった方々をサポートすべく、国も動きだしたということでした。

生活困窮といっても、いろいろあります。高齢者の介護、障害者の介護や自立支援、就労問題、貧困、地域化rの孤立、などなど。いろんな問題が複合的にからまって、結果として鬱になってしまうケースが多いようです。そしてその先に自殺という選択があるのだそうです。

清水康之氏が代表をつとめるNPO自殺対策支援ライフリンクの調査では、自殺の要因を聞き取り調査をしてまとめています。「自殺実態100人調査」というレポートにある図です。

a12011801.jpg

紹介されている事例を見てみても、

・失業→生活苦→多重債務→うつ病→自殺
・連帯保証債務→倒産→離婚の悩み→将来生活への不安→自殺
・昇進→過労→仕事の失敗→職場の人間関係→自殺
・介護疲れ→自営業の事業不振→過労→身体疾患+うつ→自殺
・子育ての悩み→夫婦間の不和→うつ病→自殺
・親子間の不和→ひきこもり→うつ病→将来生活への不安→自殺

とまあ、なんともいえないリアリティーを感じます。いまのところ、順調な移住&新規就農生活を送っている椛島農園ではありあすが、病気などのちょっとしたきっかけでこの生活なんていつ崩れてもおかしくないのだろうなあ、と思うのでもあります。

自殺にはいろいろな要因があります。社会とは無関係な、極めて個人的な理由というものもあります。しかしほとんどのケースでは、その背景には社会との関係性の中で生じた苦悩があるのだそうです。ある意味自殺は時代や、文化、人々の暮らしや経済を映し出す鏡なのかもしれません。社会学の祖であるデュルケームが、100年以上も前に調査をして提唱しています。

基調講演の山崎さんのお話が印象的でした。

「こういってしまっては何なんだが、という前提で・・・。どんなに制度を作っても、本当に援助が必要な人には援助が届かないということが多い。人は制度で救えない。人を救えるのは人。支援する人を社会がしっかりサポートして評価するという仕組みを作ること」

よりそいホットラインを立ち上げてみて分かったこと。みんな、相談する人がいないし、漠然とした不安を抱えている。夏休みの子供電話相談みたいに、『○○がわからないので教えて下さい』というふうにはいかない。一日4万件の電話がかかってくるが、ほとんどは『具体的な回答を求めているのではなく、とにかく話を聞いて欲しい』というものだ。具体的な差し迫った課題ではなく、漠然とした不安をとにかく誰かに聞いて欲しいのだ」

「(現在関わっている)地方創生について。結局、地方創生も、自殺の問題も、少子化のことも、介護のことも、根底は同じ。今、日本社会の底が抜けてきている。厚生省でずっとやってきたものの痛恨の極みとして思うことがある。それは、「第3次ベビーブームが来なかったことだ」

zh1_2_01.jpg

「ちょうど団塊世代の子供達が子供を産むというタイミングで、経済状況が悪くなった。核家族化が進んだ。非正規雇用が進んだ。出生率が一番低いのは、地方から東京に出てきた女性です。子育てを、こんなに母親だけでやる時代なんて今までなかった。子育は、社会で育てるものです」




講演は本当に面白く、勉強になりました。そうですよね。全部、つながっているのだと思います。仕事がないから田舎に若い人が残らない。大都市ではますます子育てがしにくい環境になってしまう。という悪循環が起きているようです。極論を言うと、「田舎で、お金がそんなになくても楽しく暮らしていけばいい」という人の割合が増えればバランスの取れた社会になるのでは、と個人としては思っています。

パネルディスカッションでは、路上生活者の支援を長年行っている福岡の奥田牧師や、グリーンコープが運営する社会福祉法人の理事長金羽氏のお話が印象的でした。

金羽氏の話によると、「最終的に生活困窮者が取る究極の選択は3つだ。自殺か、路上生活か、刑務所か。今、日本の刑務所は障害者と、高齢者ばっかりです。仮出所できる人はいいんです。家族なり、社会に居場所があります。どんなに刑務所で模範的な受刑者であっても、居場所がなくて最後まで刑期を勤める人が多いです。彼らが社会に戻っても、雇用や居場所という受け皿がなく、再犯してしまう。どうにかしなければ」

ネットで検索してみても、いろいろでてきます。


と、まとめを書いてはみるものの、今の社会に対して自分が何をしていけるのか、全く持って分かりません。ただ、「ホントに、なんとかしていこうよ」という声を、お互いにちょっとずつでもいくことがスタートなのかな、と思っています。そして、どんな形でもいいから、地域に関わっていくことなのだと思います。

僕も、みんなでワイワイやるのがすきな社交的な性格ではないし、おせっかいに人の世話がやけるタイプではありません。でも、このまま世の中が孤立化、効率化、個人主義化していくと、本当に大変なことになっていくような気がします。少なくとも、子供が当たり前に安心して普通に道を歩ける社会を作らねば、守らねば、と思います。

一方で、年の人口が膨らんだ理由の一つとして、田舎のしがらみやら何やらがイヤで多くの人が街に出ていったという側面もあると思います。絆、という言葉のいい面ばかりが強調されますが、もともと絆は、馬や牛をつなぐ綱、という意味です。しがらみのないよそ者が、あたらしい風を吹かせて農村を作っていくというのも最近の流れであり、需要があることなのだと思います。


最後に。

体験報告ということで、自殺未遂をされた方のお話がありました。

こんなお話でした。子供の頃からずっと「普通になれない。人ができることができない」という違和感を抱えつつも、就職、結婚をして暮らしてた。でも27歳の時に限界を感じて、失踪してしまった。首をくくるためのロープを持って11月の寒い屋久島の森に入り、1週間山をさまよった。死ぬ場所を探しながらも、どうせならと思って宮之浦岳の頂上に立ってみたら、その景色に言葉にならない感動を覚えた。その後、鹿の親子に遭った時に、急に何かが堰を切ったように涙が溢れてきた。慟哭をこらえきれずに、ただただ泣いた。泣き続けた。結局死に切れず、警察に保護された。

本当にきついときに必要なのは、「大丈夫だよ」というぬくもりや温かさ。よりそうこと。ただそれだけなのだそうです。今は、助かった自分にできることとして、苦しい状況にある人の力になりたい、という思いをお話になっておられました。

僕も、こういう「大自然の中で自分の中の何かが崩れる感覚」、分かるような気がします。もちろん、お話下さった方の抱えていたその時の苦しみは、僕のと比べるのも失礼なほど深いものなのは分かっていますが。とにかく、自然には、そういう力があるということは確かだと思います。

参考までに。
熊本県発達障害当時社会 littlebit

長くなってしまいました。ああ、もっと短くまとめられるようになりたいなあ~。

2015年02月08日 日々雑感 トラックバック:0 コメント:0

2/2~2/8のセット

2月1日(日)

今週2月2日~2月8日のセットの中身です。下記の中から、10~12種類位入ります。

今週のなかみ(大体全員に入るもの)
卵、人参、大根、キャベツor白菜、里芋、ヤーコン、九条長ネギ、カブ、ほうれん草、水菜、わさび菜、さつまいも、大浦ゴボウ、

その他入る可能性のあるもの
小松菜、ターツァイ、からし菜、赤リアスからし菜、チンゲン菜、南瓜、

野菜の中で、これは是非入れて、これはパスして、というご希望がありましたら、お届け予定日の前々日のお昼頃までにご連絡(tkabashima@hotmail.com までメール)を下さい。

セットを初めてご注文される際は、こちら(クリック下さい)の詳細をご覧の上、ご連絡下さい。

お米もご注文もお待ちしております。詳しくはこちら(クリック下さい)をご覧ください。


2014-07-26 06-49-30_0026j

IMG_2359j.jpg

PA040068k.jpg

IMG_3212j.jpg



さて。

冬越し中の玉ねぎ苗達。今年は、例年より大目の15000本ほど植えました。今のところ、ちょっと小ぶりですが、霜で浮かんで痛んでしまった株もほとんどなく、順調です。

aP1280016.jpg

野菜の苗を育てるための温床を踏み込みました。もうこんな時期です。日も長くなってきました。忙しくなってきます。

aP1280004.jpg

今年は、落ち葉ではなく、茅を使いました。鶏糞、米ぬかを混ぜながら水を加えて、踏み込んでいきます。発酵熱で、春や夏の野菜の苗が生育するのに必要な温度を確保するという技術です。役目を終えるのは、4月末。それまでずっと熱を出し続けます。発酵が終わった茅や鶏糞、米ぬかは、来年使う腐葉土となります。美しい技術です。

踏み込みをしているのは、研修生のゆーすけさん。研修開始から10ヶ月をすぎ、いろんな作業に慣れてくれて、助けられております。感謝です。土地探しや、就農に向けた準備もスタートさせました。これから先しばらくの間はいろいろ実際に決まってくるまでは大変だと思いますが、楽しみでもあります。ファイト~!


最近の椛島農園のはやり。

これ。自家用のチビジャガイモ達。水分も抜けて、しわしわ。

aP2010011.jpg

皮つきのまま揚げて、フライドポテトに。贅沢なオヤツです。

aP2010008.jpg

水分がぬけたチビ芋たちは、本当に甘くて美味しいです。僕はお酒はのめないくちですが、ビール好きなら、ビールが止まらない美味しさなのでは、と思います。まあ、あんまりヘルシーではないですが(笑)。

自分への言い訳として、せめて油はいいものを使っておきたいです。

aP2010017.jpg

いわゆる「サラダ油」というのは、原料はとうもろこしや菜種、大豆がほとんど。つまり、遺伝子組み換えのものがほとんどです。あらゆる植物を枯らす除草剤にも耐えるとうもろこしや、さやの汁を吸ったカメムシが死んでしまうような大豆って、やっぱり感覚的に恐いです。「食べたら危険」と断定できるような実体験のひとつすらあるわけではないので本当のところはなんとも言えないですが、まああくまで感覚的なものとして・・・。

というわけで、このようなジャガイモでもよければ、ご連絡下さい。セットに入れますね。自家用に、と思ってとっておいたものがまだまだありますので。

ただ、フライドポテトの食べすぎにはご注意下さい~(笑)


2015年02月01日 今週のお野菜 トラックバック:0 コメント:0

移住および地方創生

2月1日(日)

心が痛むニュースが飛び込んでくることが多い今日この頃。長い人類の歴史の中で、今が特別に悪い時代だと思うのは間違っているとは思うけど、よい時代だと思って楽観していくにはなかなか難しい状況なのかなあ、と感じます。

さて。

少子化なり、人口減なり、ニュースや新聞の話題に上がらない日はないくらいです。地方創生なる言葉も毎日のように聞こえてきます。「地方創生フォーラム」という政府が催す会が全国で開催されており、熊本でも先日開かれ自治体関係者などが多数参加されてにぎわったそうです。近所の先輩農家さんもゲストスピーカーとして呼ばれたそうで、地方や農村の豊かさというものについて改めて考えております。

熊本日々新聞の記事は、コチラ

このフォーラムのあった数日後、私もご縁を頂き、熊本県庁で行われた研修会にゲストスピーカーとして呼んで頂きました。熊本県内の自治体の移住促進担当の方が集まっての勉強会でした。いろいろ勉強になりました。

地方創生ということとテーマとしては同じだと思います。増田リポートで話題になったように、このままでは地方自治体が破綻していってしまうかもしれない、なんとかしなければ、という議論が盛んになってきています。

極端な意見を言えば、地方自治体の行政サービスがなくてもヒトは生きていけるし、少子化が進んで人口が一時的に減るのも長い目で見れば悪いことではないと個人的には思っています。しかしながら、目の前に大きな壁となって立ちはだかっている自治体の借金という問題は、避けては通れない問題なのでしょう。ホントに、これからどうしたものでしょうかね。

東京の一極集中を是正し地方への人の移住を促進するという施策も進められているようです。政策としての是非はよくわかりませんが、これまた個人的な意見としては大賛成です。田舎暮らしって、いいものです。いいものは、他の人にすすめたくなります。単に、そういうことなのであります。

研修会は、主催の県職員の方や、市町村職員の方、地域おこし協力隊の方、マスコミの方数名で、70名くらいの方がいました。JOIN(社団法人・移住交流推進機構)の方によるレクチャー、僕の移住体験談、参加者によるワークショップ、という流れで行われました。

JOINの方のお話、とても勉強になりました。やはり、以前と比べて都市に住んでいる人の「田舎志向」は確実に強まっていることが、データ上からも分かるとのこと。効率・経済成長至上主義への疑問を感じたり、家族との時間を大切にしたり、社会貢献をしていきたい、という「新しい」価値観を持つ若い人が増えて、それが若い人の「農村回帰」という減少となっているのだそうです。社会が成熟してきたということなのでしょうね。

当然課題としては、いろいろあります。まずそもそも、大都市に暮らす今の若い人は田舎(農村)との接点が無い。移住しようにも、仕事がない。起業しようにも、皆ができるわけではない。住宅確保や、地域づきあい、移住者コミュニティーの有無、などなど。うまくニーズをつかみとって対応し、クリエイティブな移住者を呼び込んでにぎわっている地方も、沢山ありますが、そうでないところが多いのが現実のようです。そこで、おそらく全国あちこちで、自治体関係者向けの勉強会が開かれているのだと思います。

僕がそうであったように、移住する時に「とりあえず行政に問い合わせてみる」よりかは「とりあえず行政はあてにせずに知人のつてを頼る」人はそうすればいいのでしょう。でも、その「知人」すらいない場合は、やっぱりなんらかの窓口は欲しいものです。

というわけで、政府もそのあたりに力を入れているようです。JOINさんのホームページは、コチラ。「移住」と検索するとまず出てきます。すごい閲覧数のようです。こういうソフトパワーに予算が行って効果がでるのはとってもステキですね。

もちろん、椛島農園も、「田舎暮らしに興味があるけど縁がない」という方の、きっかけの場となれたらいいなあ、と思ってます。そういう気持ちもこめて、WWOOFもやってます。まっ、何だか最近問い合わせがないんですけどね(笑)

ちなみに。研修会での僕の話は、散々でした。なんだか、うまく喋れなかった・・。呼んでくださった県の担当職員の方には、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。とほほ。

農業のことであったり、新規就農のことであったり、移住のことであったり、これまでもたまにお声を掛けていただき、人様の前でお話させていただくことがありました。すごく上手く話せる時と、ダメダメな時がありました。今回は、典型的な後者。なんでだろ?よく考えてみて分かりました。司会者の方がいて話を聞きだしてくれるというスタイルだと上手くいきますが、ひとりで喋るとなると、上手くいかないということみたいです。

いやー、やっぱり僕は人前にでるのは向いてないやー。こうやってひとりコツコツ書いているほうがあってますね。ひきこもり農家万歳!開き直り万歳!

しかしながら、やはりメディアの力というものはすごいです。夕方のテレビのニュースに出ていたらしいのですが、何人ものかたから「見たよ」とご連絡を頂きました。翌日は、毎日新聞にもそれなりの大きさで写真と記事が載っていました。熊本で毎日新聞を取っている方の数はかなり少ないと思うのですが、これまた「見たよ」と。皆様からお声をかけていただき、なんだか心あたたまります。

よし、記事をスキャンしてブログにのっけてみるか、と思ったら・・・。無い。あれっ?

「どこにあるか知らない?」と夫。
「ごめん~、薪ストーブの焚きつけに使っちゃった」と嫁。お見事!
 

代わりに、研修会での話で使った写真を何枚かのっけてみます。


「農業と出会う前、若い時、こんなことして生き方を模索してました。」的写真。

梅里縮小

梅里2縮小

東チベットでの巡礼登山。カワカブ(中国名、梅里雪山)という標高6740mの未踏峰の山があります。チベットの聖なる山のひとつとされ、進行の対象となっています。それほど標高が高い山というわけではないですが、雪崩事故などがあり、いまだに登山者の登頂が成功していません。

1990年に登頂を試みた京都大学と中国の合同登山隊では17名の方が雪崩で亡くなりました。その時の遠征メンバーのひとりであった小林尚礼さんは、カワカブと関わり続けて写真や文章で表現されることをライフワークとされています。小林さんのホームページに、カワカブのこと、巡礼路のことが書いてあります。よろしかったらご覧ください。


「かくかくしかじか、土地探しはこんなふうにビラ配ってやりました」の写真。

土地探しチラシ縮小

もう8年前かぁ。ああ、懐かしい。


最後に。

熊本県弁護士会によるシンポジウムのご案内。

__________________________________

「自殺をさせない社会を作る~生活困窮者自立支援法の可能性を探る~」

【日 時】2015年2月7日(土) 13:30~17:00
【場 所】尚絅大学九品寺キャンパス大ホール(大学1号館10階)
 ※事前申込不要、参加費無料
【内 容】
◎体験発表
◆聞き手  山 田 裕 一 氏
(障害学生パートナーシップネットワーク付属熊本県発達障害当事者会Little bit 顧問ソーシャルワーカー)
◆話し手  弥 生   仁 氏(仮名)
(発達障害当事者)
◎基調講演
「自殺からみえる生活困窮者の現状と対策」(仮題)
◆講師  山 崎 史 郎 氏
(内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局長代理,前消費者庁次長)
◎パネルディスカッション
「自殺をさせない社会を作る」
◆パネリスト
芝 田 忠 博 氏(熊本県玉名地域振興局総務福祉課)
橋 本 紀代美 氏(阿蘇市役所市民課長,消費生活センター長)
金 羽 良 成 氏(社会福祉法人グリーンコープ専務理事)
岡 部 秀 幸(熊本県弁護士会)
◆コーディネーター
奥 田 知 志 氏(NPO法人抱樸理事長)

__________________________________

僕にとって、悲しいけれど、身近なテーマなのであります。
そして、地方創生というテーマと、根っこのところでつながるものがあると思います。

熊本県弁護士会のHPはコチラ(熊本県弁護士会HP)

ご興味がございましたら、どうぞ。


2015年02月01日 日々雑感 トラックバック:0 コメント:0

| 南の大地より  椛島農園日記TOP |