本の紹介

突然ですが、本の紹介です。

僕は、人は好きです。

でも、どちらかというと人は苦手です。

典型的な、内向的性格をもつ日本人です。

アメリカ的な、いきなりフレンドリー、というのは申し訳ない気がしますがちょっと苦手(笑)

頭の回転が速くないので、たまにリズムの速い会話にちょっとついていけないなあ、ということもあります(苦笑)

だいたい、人と話していると、何処かで緊張している自分を感じることが多いです。人見知りがとれるまでにものすごく時間がかかる。そういうことに悩んだ時期も長かったですが、今はそんな自分も認められ、けっこう自分大好きです。

長所は短所、短所は長所。

人は苦手なのですが、人には凄く凄く関心があります。

この人は、本音の部分で何を考えているのだろうか。この人のはこんなところを気にするんだな。この人にはこんな一面があるんだ。口にはださないけどこの人は実はこのことを悩んでいるのだったのか。(と後から気付いて軽い自己嫌悪になることが多い(苦笑))などなど。

何気ない言葉のやり取りがすごく嬉しく感じることもあります。些細な心配りに、たとえようのない感謝を覚えることもあります。幸せすぎる自分が申し訳なくなることもごくたまにあります。

人の何が面白いかというと、何につけ、本気であればそれだけで面白いし、好きです。素の心。一生懸命な心。心の中に、卑屈さや惨めさや、ねたみなどを抱えながらも、出来る限り綺麗でありたいと思って自分の中でせめぎあうような心。その一生懸命さ、そして滑稽さ。

例えば、人から見たら理解できないような些細なコンプレックス。些細すぎてなかなか人にいえないようなもの。それが、ちょっとした挙動の癖に現れる。その背景にある、その人物の生い立ちや背景。どうやってその人が自分自身と折り合いをつけて生きてきたか。

あるいは、努力や才能とは全く無関係に降りかかる人生の理不尽。どんなに努力しても叶わないことも多いし、ものすごく運に恵まれて生き抜ける人もいる。何かの拍子にあした自分が殺されるかも知れないし、場合によっては殺してしまうかもしれない。そんな状況に自分が置かれるとしたら。

僕は小心者なので、なかなか人とそんな込み入った話はできません。少なくとも、そんな間柄になるのには、時間がものすごくかかります。そして何よりも、親しい間柄であっても、いちいち過去の話のひとつひとつや、くだらない悩みを口にしない関係というのもそれはそれですごくすごく心地よいし、好きです。どんなに親しくても、絶対に適切な距離をおくべきだとも思います。でなければその人のいやなとこばかり見えてしまう。なので、言葉ではなく、ちょっとした心配りで相手の方の背負ってきた苦労が垣間見えたりする時には、たとえようのないような思いを覚えます。そんなときは、いちいち聞いたりしないで、想像してみます。その方の思いを。そんな時間もまた好きです。

上原隆さんというノンフィクションライターがいます。

日本のボブ・グリーンと呼ばれている方です。

上原さんが、いろんな人にインタビューをして、コラムに仕立て上げていきます。誰もが持つ、その人だけの、物語。それは、原石のようなものだと思います。絶対、誰にでもある些細な思い出やコンプレックスや喜び。そして突として降りかかる理不尽や不運に対しても気高く保たれる自尊心。

上原さんの文章で磨き上げられた原石は、宝石のような物語となります。しかも、ただまばゆく輝くだけの宝石ではなく、時として地味に、渋く、見るものをほっとさせるような輝きです。

タイトルからして渋いです。(リンクしてます)

友が皆我よりえらく見える日は

喜びは悲しみの後に

合わない人には合わないでしょうし、「うわっ、暗い!」と感じる方も多いかと思います。

でも、僕は上原さんの文章が、大好きです。

人から本を薦められて読んだとき、昔の僕は、薦めてくれた人に遠慮して、あんまり面白くなくても「まあまあだった」などとお茶を濁したりしていました。

それでは何も始まらない。

「面白くなかった」「なんでだよ」あるいは「面白かった」「そうだろ、どこが?」というところから、始まっていくものですよね。そういう、当たり前のことを、凄く大切にしたいと思っています。



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2007年12月22日 トラックバック:0 コメント:2

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相変わらず文章ながいなあ。読むの疲れた。でも、自分の考えをこれだけ文章に出来るのはすごいと尊敬もする。ボーっと感じるのではなく、感じないと言葉には集約できないよね。

2007年12月25日 江濱 URL 編集

おっと、前文の誤字修正させて。「ボーっと感じるのではなく、考えないと、言葉に集約することは出来ないよね」でした。

2007年12月25日 江濱 URL 編集












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