婆ちゃん

10月20日(水)

朝から生暖かい曇天、夕方には久しぶりの雨となりました。

出荷7箱。出荷作業小屋の大掃除。今日もまた淡々と作業。なかなかいい感じです。

あまりにも雨が降らないので、玉ねぎの苗に水をやろうかどうか迷っていました。なので今日の雨は嬉しかったです。一方で、ニュースでは奄美の大雨を伝えています。ここ2日ほどで、10月の例年の降水量の2倍以上の雨がふったとのこと。うーん、こういうニュースを聞くと、若干どぎまぎしてしまいます。他人事ではありません。毎度のことながら気候変動を痛感です。


しかしながら!!

しぶとく続いた残暑の影響にも負けず、秋野菜が出揃ってきました。夏野菜と秋冬野菜の間の端境期を無事乗り切り、いつのまにやら野菜セットの中身がてんこ盛りの時期となってきました。

朝の収穫。

102020軽トラ

人参が大きくなってくると、ほっとします。キャベツも、防虫ネットのおかげでばっちりです。

100120人参

芋類なども、まあぼちぼちの収量は確保できそうです。冬瓜や玉ねぎの在庫もまだまだあります。

102020芋とか

畑のレタス類。暑い時期に育苗をがんばった甲斐がありました。

101020レタス

というわけで、セットの中身がなかなかの充実モードです。

卵、ジャガイモ、人参、玉ねぎ、さつま芋、里芋、間引き大根、カブ、山東菜、レタス、ナス、ピーマン、インゲン。といった感じです。

様子を見て、冬瓜、つくね芋、チンゲン菜、キャベツ、小松菜、カボチャ、キューリ、ほうれん草なども入れて参ります。もう少しで、白菜も仕上がってきます。ごぼう、ヤーコンももうそろそろかな。ハヤト瓜もあるなあ。いやはや、これで安心して冬を迎えられそうです。よっしゃあ~。


さつま芋を掘っていたら、ハタケシメジに遭遇。

102020ハタケシメジ

さつま芋そっちのけで、収穫。毎年のお楽しみです。けっこう量がありました。ご近所さんにおすそ分けをしていたら、あっという間に無くなってしまいました。いやー、美味でした。




さてさて。



いつぞやにご紹介した隣の婆ちゃん。

一時期、だいぶん調子を崩していました。娘さんたちが間を空けずに代わる代わる駆けつけ、面倒をみていました。病院の先生にも随分よくしてもらったようで、いくぶん元気が戻ってきたようです。

先日、自慢の花畑で花を摘んでいる婆ちゃんの姿がありました。顔色もよく、体調もよさげでした。

「おはようございます」

「おはようございます」

「今日は、えらく体調がよさそうやね。顔がつやつやしとるたい」

「分かるね。今日は、だいぶん気分がええ。」

「そりゃよかった。まあ、無理ばせんと、ぼちぼち動かないかんばい」

「ほんなごつなー。まあ、娘たちがあんだけ世話ば焼いてくれとるとだけん、もう一回は元気にならんと申し訳なかたい。せっかくだけん、あと1年位は生きてみらんといかんばいた。はっはっはっ」(と、笑う婆ちゃん)


何気ない朝の会話でしたが、僕としては、ちょっと涙腺が緩んでしまいました。いつもいつも調子がよいわけではないし、きつい時にはきつそうにしています。そんな中、なかなか言えないぞ、このセリフは。

娘さんたちの気持ちに応えたいから、もうちょっと生きてみる。それも、欲張って何年も長生きして世話をかけ続けてもらうということでなく、まあ、あと1年くらいはなあ、という絶妙な言い回し。他人が言えば「1年」はひどい言葉だけど、本人が口にすると、すっと笑えてしまいます。これぞユーモア。うーん、お見事です。ほんとに。

婆ちゃんは、いつも、人に何かをしてもらうことではなく、人に何がしてあげられるかを考えているように見えます。自分の体の自由がきかなくなっていきている今でも、「何もしてやれんで悪かねえ」と、僕に言います。僕が隣に来たばかりのころには、いつもいつもおかずを差し入れしてくれてました。今は、それができなくて、ちょっと歯がゆそうです。

誰に対しても、というのは難しいかもしれません。それじゃあ人じゃない。でも、できるだけ周りの人や生きものや自分の子供に対して、そういう姿勢で毎日を生きること。それは、期待に振り回されることなく、いろんなことを「待てる」生き方なのかも。小さな足もとの光に気づくことが出来る生き方なのかも。思いや行為は回り回って、自分に還ってくるものなのかも。ならばジンセイは捨てたもんじゃないのかも。

いろんな幸せの形があるけど、これも確かなひとつの形に違いない。と、婆ちゃんから学ぶ今日この頃です。


とはいえ、自分ばかりが可愛くてしょうがない我が身。なかなか実践は難しいですな。でもまあ、やれる範囲でやっていければ、それはそれでなかなかステキです。オトコマエにもなれるかも(笑)。もうちょっとは頑張ろうっと。




最後に。

これまた、いつぞや紹介した旭爪あかねさんが、明日ラジオに出ます。

旭爪さんは、引きこもり状態の女性が「農」との出会いで再生の一歩を踏み出していく「アンダンテ」という小説の原作者です。ご自身の体験をもとに書かれた物語です。泣ほろりです。

NHKのラジオビタミンの中の、ときめきインタビューというコーナーに出られた時の再放送です。朝10時からです。

と書きつつも。あまりに直前の紹介で、紹介の意味をなしてないですな、こりゃ。でもまあ、もしタイミングがあえば、ぜひ、ご拝聴ください。

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2010年10月20日 今週のお野菜 トラックバック:0 コメント:0

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