久々に長いっす

2月6日(水)

久々に長いです。最後の方に写真upしてますので、そちらだけでもよろしければご覧下さいませ~。



曇天の一日。冷え込みもなく、過ごしやすい日でした。

立春も過ぎて、晴れた日の日差しには春の息吹も感じられるようになってきました。昨年末はずいぶんと寒い日が多かったですが、年を越してからは阿蘇では例年よりかは随分あたたかな冬のように思います。

母子ともに元気です。貧血がひどかったのりこも、ぼちぼち体を動かせるようになってきました。おっぱいも順調です。僕は今週から、出荷も再開。お休みを頂き、ありがとうございました。とにかく最初の2週間は夫婦でやってみよう、ということで予定してましたので、大満足。

あとはしばらくの間、福岡から来てくれた母のサポートを受けて、のりこがシャンシャン動けるようになるまで乗り切ろうと思ってます。今週は、お休みを頂いた分、件数も多く、なおかつ久々に独り箱詰め作業ですごい時間がかかり、だいぶヘロヘロしてます。ありがたいことです。


さて。

息子は、春人(はるひと)と名付けました。冬生まれじゃん、というツッコミが入りそうですが、新春生まれの人であるし、春のようにあたたかな人に、ということで春人です。

お産は安産でしたが、命名は難産でした。画数を気にかけ、親の意向にも耳を傾け、古風でないかとか読みやすさはどうかとかいろいろ気にかけ、それでいて妥協することなく自分達の色を出そうとして難航し、役場に届出に行ったのは13日目となりました。

「誰にも相談せず、スパッと決めた」とか「画数?そんなものは知らん」とか、そういう友達の声も今までよく聞いていました。きっと自分もそういう意志の強さを持っているに違いない、と思っていたのですが、まったくの勘違いということが判明(笑)。

途中、2度ほど「よし、これでいくぞ」と決定していた名前がありました。しかし、一晩寝たあとに僕が「いや、この名前じゃいじめられるかも」とか、午後のうたた寝からハッと目覚めたのりこ「画数が多すぎてかわいそう。椛島、も多いし。」という感じで、振り出しに戻ること数回。まあ、なんというか、うちららしい命名の過程でした。


振り返ってみると、お産は、本当にいい時間でした。陣痛の痛みを感じることなどできない男が何をいってるのか、と怒られそうですが、一緒に産んだ、という感じさえします。陣痛が本格的になってからは、痛みがきてる間はずっと僕もずっと手を握り続けました。いきむ支え程度にはなったようです。陣痛の間に、一度ストーブに薪をくべに行っている間に痛みが始まったものの戻るのが遅れ「かばさん、ちょっと、離れないで~(マジ怒)」と叫ばれました。嬉しかったです。

助産庵さくらの村上恵理さんにお世話になり、のりこの長年の夢がかないました。信頼出来る助産師さんや夫と一緒に、赤ちゃんと自分の体にしっかり向き合ってお産に臨みたい、という夢が。村上さんには、妊娠期間中の健診時から産後のケアまで、細やかにサポートして頂きました。本当に、感謝です。

産後も、2週間という時間を妻子のためだけに使うことができました。自営業でよかった、としみじみ感じました。夏の農繁期だったら難しいとは思いますが、本当にいいタイミングで春人はやってきてくれました。親孝行な息子です。「有り難い」ことだなあ、としみじみ感じています。

自宅だろうが病院だろうが、母が子を産むという行為の神々しさの前には、どんな場所でもいいのかなあ、と思います。生まれてきた命、お産という営み、そして親が面倒を見なければ3日と生きていられない赤子という存在と接してみて、自分が今こうして在るのは、親が産んでくれて、面倒を見てくれたおかげなのだな、と改めて感じました。自分の場合は、そういう親がいてくれた、ということに他なりません。そしてそれは、たまたま、なのです。言い換えれば、それは、奇跡、とも言えるのかもしれません。


さらに、言うなれば、子供を授かるのも授からないのも「たまたま」だと思うのです。結婚もしかり。住むところも、自分の性格も。努力次第でなんとでもなる、という考え方もあります。でも努力する才能をもっているかどうかもたまたまだし、環境に恵まれるかどうかも、たまたまといえばたまたまです。

たまたま、恵まれている、自分という存在。その自覚の有無で幸せは近くも遠くもなるのかも。と、お産を通して感じました。



ちなみに。

のりこは、これまでの人生、完全にインドア派脱力女子でした。僕は、うじうじ文学系ではあるけどもアウトドア人間。お互いの趣味は、漫画に対して山。趣味は合いません。(笑いのツボも合わないけど、これは蛇足)だけど、「人としてどう生きたいか」という感性はよく合います。一哺乳類としてのヒト、という観点で人生を見つめる視点が、二人には共通してあります。

これが、僕には長い間謎でした。アウトドア派の夫と、農家にとついだとはいえもともとは完全なるインドア女子の妻が、なぜその点では意見が一致するのか?

もともと女性の体に強い感心があったのりこ。生理や出産のメカニズムを思春期の頃から「神秘」と感じ、本を読みあさり、大学の卒論は「布ナプキンの研究」だったそうです。今回のお産も、楽しみで楽しみでたまらなかったようです。

お産のあと、二人でゆっくりと話をしている中で、気づきました。

そうだ、のりこは、自分の体という「内なる自然」にずーっと向かい合ってきたんだ、と。お産という営みを楽しみにして、ひたすら体調管理や食事に気を遣い、大きなお腹を抱えてウォーキングを続けてお産に備えてきたのは、彼女にとってごくごく当たり前なことだったのだ、と。

僕は「自分の外にある自然」にばかり目がいっているのだと気づかされました。20代の前半にはまった登山も然り。農業も然り。植物や虫の写真を撮ったりするのも然り。外なる自然の原理原則を深く学んだり、体験を重ねていくことが、自然を感じることだと思っていました。

そう、それぞれ、自然を見ていたのです。ただ、のりこは内なる自然を。僕は、外なる自然を。しかし自然には内も外もなく、一体です。結果的に、二人は同じものを見ていたということです。なんだか、すっと腑に落ちました。

男なんて、結局頭でっかちな生き物です。どんなに内なる自然を体感しようとして努力しようとも、子を産むというポテンシャルを持っている「女性」という生き物には、かないません。自然なお産のサポートを長年続けれこられたことで有名な名古屋の吉村医師がこう書いていました。「男は、女にはかなわん!」まったくの同感です。女性の前では、男が組み上げる理屈など、へのつっぱりにもなりませぬ。女性は偉大なり、です。





さて。イケメン説濃厚だった愚息ですが、産後2週間たつうちに、日に日に顔が変わってきました。時には、こんな顔も…。

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さっそくイケメン返上、ぶちゃ可愛い路線かもしれませんねえ(笑)。それにしても、息子よ、おっさん顔がすぎるやろ~。



ぷっは~。しあわせ。余談ですが、髪の生え具合で父と息子はいい勝負をしてます。このままだと1年もすれば息子に負けてしまいそうだなあ。とほほ…。

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農作業も、ぼちぼち春作に向けて準備スタートです。例年どおり、温床の踏み込み。孫に会いに来てくれた父も手伝ってくれました。ありがたや~。

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いやはや、長くなりました。うーーーーーーん、今日も一日よく動いたあ。へろへろ。ブログ書きがトドメとなりました。眠いっす。久しぶりに悪癖がでました。今、ここで書いておかないと、お産後のこのピュアな気持ちをそのうち忘れてしまうぞ、もったいないぞ、と思って書いてしまいました。ずり落ちてくるまぶたとの闘いの結晶であります。ご拝読、感謝です。

明日が、皆様にとって、ちょっとでも素敵なことが訪れる一日でありますように~。




追伸。
井上さん、よねよめさん、shu&aiさん、平野さん、いわいさん、さなえちゃん、林さん、あきひこさん、ありがとうございました。取り急ぎの御礼申し上げます。あたたかなお気持ちに感謝です~。

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2013年02月07日 未分類 トラックバック:0 コメント:2

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かばさん

しょうご君とちえちゃんがかばさんから年賀状が届いたと言っていて、?、私には届いていない!と、ブログを久しぶりにのぞいてみたら、ご出産にゅーすでした。おめでとうございます。

かばさんは、お父さんになるために生まれてきたような人だから大丈夫さ。

良いにゅーすをありがとう。
しょうご君とちえちゃんからは、
「よーこちゃんも出していないからでしょ」と。
そうだ私、年賀状やめた宣言を何年か前にしたんだった。へへ

2013年02月08日 よーこ URL 編集

こんにちは!はじめまして!
ブログ、感動して涙が出ちゃいました。
のりこさんのお気持ち本当に共感します。
内なる自然との向き合い、すごくよくわかります。
それにしても南阿蘇って本当に素晴らしい所ですね~。

2013年02月14日 やまぐちつやこ URL 編集












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