ながえ君

7月7日(日)

更新にだいぶ間が空いてしまいました。ちょっと長いです。


今日は、時折激しい雨もありましたが、久しぶりの青空でした。おそらく、これで梅雨明けになるのではないかと思います。

梅雨の後半は、雨量はおおくなかったものの、梅雨らしい天気が続いて、ほとんど畑作業が進みませんでした。これでようやく明日から、いろいろできます。やることが多すぎて、何から手をつけていいのやら、といった感じです。まっ、一歩一歩やっていくしかないですね。

今週のセットは、

卵、ジャガイモ、玉ねぎ、人参、キャベツ、ピーマン、ナス、インゲン、キューリ、モロヘイヤ、エンツァイ、トマト、といったところです。



さて。

この10日間ほど、この草との闘いの日々でした。

ノゲイトウよこばい

ナガエツルノゲイトウ、といいます。今年から、隣の大家さんの田んぼを管理させてもらうことになりました。来年から田んぼに戻していく予定で、今年はとりあえず畑として使っています。その、畑じゅうのどこかしこあちらこちらに、びっちりとナガエツルノゲイトウが生えているのです。

ナガエツルノゲイトウは、南米原産の外来種です。熱帯魚の水槽などに入れて鑑賞する草として輸入されていたものが野生化したらしいです。日本では、1989年に兵庫県ではじめて野生で生えているのを発見されました。

環境省が指定している、特定外来生物です。要するに、放置していたらどんどん広がっていく、危険な植物というわけです。そうなのです、とにかく、強いのです。

普通は、少々伸びてしまっても、トラクターで深く耕してすきこめば、土の中で光合成が出来ずに死んでしまいます。が、ナガエツウノゲイトウは、こまかく裁断されても、その状態で土の中で生き続け、芽を出すのです。水草なのに乾燥に強く、畑でもはびこります。田んぼでも、畦にびっちりと根をはり他の植物を駆逐し、横に横に水面上に茎を伸ばし続けます。千葉の印旛沼や、滋賀の琵琶湖では、水面をびっちりと覆うその姿が見られるそうです。そして、その生命力から「世界最強の雑草」とも呼ばれています。

ノゲイトウ花

花は、憎たらしいほどに可憐です。

うちの地域には、けっこうはびこっています。原因はいろいろ考えられますが、とにかく、何らかの理由によりこの地域にもちこまれ、増えてしまったということです。ただ僕はそれを知らずにいて、今回はじめてその驚異を知りました。周りの方にいろいろ聞いて、川下にある田んぼを見学にいったら、確かにびっちり生えていました。

意外と、田んぼでは「まあなんとかなるよ」とのことでした。代掻きをしてしまえば、あぜ際は草刈が大変だけど、中はまあ大丈夫。と。畑に生えてしまった時の問題点としては、耕してすき込むことができないので、いちいち手で取らなくてはならないということです。その際にかかる時間と労力を考えると、大げさではなく背すじがぞっとしてしまいます。実際、雨が続いていたということもあるのですが、この10日間、ナガエツルノゲイトウ取りと出荷作業以外はほとんど何もできませんでした。

畑自体は、一年間だけ、耕作放棄に近い状態でした。一年で急に種や茎が入り込んだというわけではなく、おそらく、以前からあったけれども、ちゃんと作物を作って管理していくことで、爆発的に増えることを防いでいたのでしょう。種子で増えるのかどうかとか、冬に耕して霜にあてれば畑のなかのものはやっつけられるかどうか、とか、様子を見ながらつきあっていくしかないようです。そして、まだ入り込んできていないところに入ってこないように気をつけていくことです。

外来種問題の大変さを、今回初めて知りました。本来生態系の中には、無駄なものなど何一つなく、すべてのものが相互に作用しあい、調和のとれた世界がひろがっているものです。が、そういう秩序を無視して増殖してくのが、外来種です。ああ、おそろしい。

しかしながら、実はもともと農地というものは、外来種ばかりのところです。今我々が食べているものもほとんど、元をただせば外来種です。稲も、大根も、キャベツも、トマトも、ジャガイモも、ナスも、みーんな外来種です。コスモスも、孟宗竹も、オイヌノフグリも、外来種です。セイタカアワダチソウも、最初あれだけ騒がれましたが、最近では黄色い花が秋の風物詩として認められている感すらあります。結局は、生態系というものは、そういうものなのかもしれません。

が、やっぱりナガエツルノゲイトウは日本の農地の景色に合いません。これ以上広がらないように、皆さん、気をつけていきましょう。見つけたら、ポイッとそこいらに捨てずに、乾かして燃やすなり、完全発酵させてしまうなりしましょう。中国では豚の餌にもしているそうです。いろいろやってみる価値はありそうです。

とりあえず、とったものは山にして置いています。ああ、殺風景。。。

ノゲイトウのづき


ちなみに、椛島農園では、にっくきナガエツルノゲイトウと少しでもよい関係を築いていくために、ナガエツルノゲイトウのあだ名を「長柄くん(ながえくん)」としました。ながえ君、ながえ君、と会話の中で連呼しまくっております。

ながえ君がいても、ちゃんと手を入れれば作物自体は問題なく育っています。

里芋も元気です。

里芋

モロヘイヤ、伏見甘長、さつま芋、などなど。

hatakeP7076615.jpg

虹も背中を押してくれました。ながえ君にまけんぞ~。

虹



さて。

昨日も雨で、ながえ君とりにうんざりしてしまい、気分転換にお出かけしてきました。

南小国にある、知る人ぞ知る森の中の石窯レストラン、リトルカントリーの皆さんと。

リトル

20年ほど前に、ジャングル状態だった土地の開拓をはじめたという上野さんご夫妻。井戸も手で掘り、全ての建物を廃材を利用してセルフビルドしてきたそうです。そして近年はお米づくりにも励んでおられるとか。技術を学ぶために全国から若者たちが居候にやってくる、大きな家族とでも呼ぶべき場所です。ご興味ある方は、ぜひぜひ。

ホームページは、こちらです。

リトルカントリーさんのちかくの、寺尾野温泉共同浴場「薬師湯」。本当に素晴らしいお湯でした。春人さん、人生初の温泉!

温泉

もういっちょ。

通り道なので押戸石にもよってきました。

osidoisiP7066558.jpg

何度来ても、よい眺めです。が、観光地化してて、ちょっと残念でした。でも、どんどん有名になってきて、いろいろな問題が生じてきてしまうよりかは、事前にきちっと整備しておこう、ということなのでしょうね。そもそも入会地に勝手に観光客が入るというのも変なことだったんだろうし。なーんにもない空間だからこそよかったんでしょうけどね。仕方ないんでしょうねえ。


はい、というわけで、長い文章、最後までお付き合いのほどありがとうございました~。




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2013年07月07日 田畑 トラックバック:0 コメント:0

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