38歳的ジンセイ考察

11月9日(日)

今日はもひとつ。暮らしの様子のレポート。

先日、ワタクシの誕生日でした。38歳になりました。周りの、ちょっと年上の友達がどんどん不惑を迎えており、気がつけば自分もそれに近い年齢になっておりました。最近、本気で自分の年齢がわからなくなり、「あれ、俺37だっけ、38だっけ?」という会話もしばしば。

現代日本社会においては、死亡する確率の低い年齢ではありますが、死というものはいつ何時やってくるかわからず、ちょっとは意識しておかなくちゃ、と思う今日この頃。少子高齢化という今の時代を俯瞰してみると、行き着くところは「亡くなり方」を考えることが大事なんだろうなあ、と思うのであります。世間で近藤誠先生の論調が物議をかもしたり、自然葬が盛んだったりと、終活ブームなのも納得です。

まだ不惑前なのですが、亡くなり方をめぐる話は夫婦でよくします。今のところ、あくまでも現時点での理想ではありますが、「癌で2~3年かけて、ゆっくり人生を振り返りながら、内観でもして、周りの方に「ありがとう。ありがとう」といって死ねたらいいねえ。いつかは死ななくちゃならないんだしね」というのが私達の考え方。

もちろん、まだ若いからいろんなリアルな現状に対する無知から理想論を言ってるだけなんだろうなあ、とは自覚していますが。まっ、理想をさがすこと自体は悪いことではないのでしょう。

ん、?、なんで文頭からこんな話になってしまったんだろう(笑)

さて。

先日のブログでお伝えしたように、農繁期最後の追い込み作業で、ここのところ大忙しな椛島農園。そこで、友人の紹介で、とある若者に1日アルバイトに来てもらいました。

ロマン君。24歳の青年。イスラエル出身。日本が大好きで、熊本市の語学学校にて日本語を猛勉強中です。ハウスの解体作業を手伝ってもらいました。

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ジムのインストラクターをしていたというロマン君。体の動きも、キレキレでした。パイプ運搬用に即席でくみ上げた荷台の骨組みにて、エネルギーがあまってヒュンヒュン遊んでおりました。若い!!

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38歳も負けてられん!と、逆上がりをしてみたり・・・。和やかな時間でした。

村上春樹が好きというロマン君。将来の夢は、日本で成功すること。あれもやりたい、これもチャレンジしたいと、夢を語るその姿を見て、思わず応援したくなりました。本数が少ない南阿蘇鉄道。帰りの電車の待ち時間が長くなることに後から気付き、「ごめんね。時刻表見てから仕事を終わる段取りしておけばよかったね。宿題やる時間なくなるね。」というと、「大丈夫。駅で勉強するから」と。苦学生ここにあり。

「今日はありがとう。これも持っていきなっせ」。手渡す野菜の量が、思わず多くなってしまう。そんな青年でした。また、よろしく!紹介してくれたエリちゃん、ありがとー。


先日の炭焼きの続き。

「窯から出すよ」ということで、行ってみると・・・。なぜか失敗。表面だけ焦げた生木のままでした。もう一度、木を詰め直して、

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こんな感じで、火をたくスペースを作っていきます。最後に、こんな感じで仕上げて、

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薪を燃やします。3日ほど、火をたき続けて、蒸し焼きにして炭が出来上がります。

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隙間を埋めるために赤土をこねて使います。子供達にとっては、至高の泥遊び場。兄ちゃん達の輪にはまだ入れずに眺める我が息子。平和だなあ。

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窯の持ち主さんであるおっちゃんの家には、面白そうなものがたくさん。釣りの餌に使うためのミミズやどんぐり虫の養殖、自作したイノシシの罠、いろんな種類を掛け合わせた鶏、などなど。そのひとつが、

ぽん菓子機。

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子供達、大興奮中。

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ぽん菓子ができるまで、今回の炭焼き会を企画して、ワタクシに声を掛けてくださったバンドーさんのお母様と立ち話をしました。時々、京都から遊びに来られるそうです。お母様との話が、実に面白かったです。

お母様は、現在国際協力関係のお仕事をされているとのこと。51歳で、小学校の先生をやめて、大学院に入って勉強しなおしたのだそうです。そして今は、母子手帳を「途上国」で普及させるというお仕事に携わっておられます。「英語はもともと得意だったんですか」と聞くと、「現場で覚えました」と。先週はアフリカに行っていました。来月は、ベトナムに行きます、と。まだまだ現役でバリバリ活躍されておられます。すごいなあ。

にこやかなお顔からは量ることのできない、強い意志をお持ちの方なんだろうなあ、と思いました。子育てがはやめに終わるのであれば、そのような人生設計も可能なんですね。親が、自分のやりたいことを、なおかつ社会的使命をもっていきいきと取り組んでいる姿は、子供にとって人生の何よりの見本ですね。

ところで。

程度の差はあれど、気分に波があって調子のよい時わるい時いろいろあるのが人というもの。どうもここのところ、調子があがらないワタクシ。波はしょうがないので、下がっている時は、とにかく淡々とすごして、上がるのを待ちます。その日の、その瞬間瞬間の気分の波を相対化して数字にして、自分を客観視していきます。地震計の針のように、小さな波が上がったり下がったりを繰り返しながら大きな波を形成していくのを観察していきます。そうしていると、そのうち、調子も上がってきて、細かい観察までは要らなくなります。

調子を計るバロメーターはいろいろあります。のりこの、仕事のミスにたいする寛大さ(笑)であるとか、会話の言葉の数であったり、いろいろです。

その中でも一番正確なのは、「人と自分を比較するかどうか」。そういう感覚って、分かります?よね。人と比べて、いちいち「いいなあ。羨ましいなあ」と感じてしまうこと、ありますよね。

そんな時、フェイスブックなんて見ようものなら、キラキラとまぶしくて辛いですよね。逆に、そういうのが全くない時もあります。調子が悪い人ように、「裏フェイスブック」なんてのもあったらいいですねえ。悪いこと、辛いことしかかかないサイト。、みんなで「お互い悪いね」ボタンをクリックして慰めあう、とか。

そんなこんなで、情報過多とスピード感についていけずに、ワタクシは自分のフェイスブックはほとんど見ません。自営業者として、「椛島農園」のページを作らねば、とは思っています。でもとりあえず、今のところ椛島農園のフェイスブックは、「椛島のりこ」ページで代用してます。のりこは、「フェイスブック楽しい~」と言っています。バランスとれててよかったよかった。

また脱線気味ですね。何がいいたいのかというと、そういう気分の時も、想像力を働かせて、甘えちゃならんということ。人の暮らしのいい面だけが見えてしまい、見えない部分の努力や苦労に想像力が働かない状態であることを、客観視しておかなくてはならないということ。そして、自分の暮らしもまた、気分が落ちているタイミングにあるどなたかにとっては、比較して羨ましいなあ、と思われるというものであるということ。

ワタクシ達のことをいえば、何故とりあえず自立した田舎暮らしが出来ているのかというと、たまたまなのです。運や、縁、だけではない「努力」と呼べるものもあるのかもしれません。でも仮に仮に「努力」のおかげもあるのだとしても、努力する能力は、やはりたまたま得られたものに過ぎないのでしょう。だとしたら、そのことに対する申し訳なさを感じて暮らしていかなければならないのだと思います。

感謝という言葉は、深いですよね。謝を感じる、で感謝。申し訳なさを感じられるような毎日であれば、人のことが羨ましくなったりはしないのでしょう。背すじを伸ばして生きるのも、曲げて生きるのも、物の見方ひとつなのかもせれません。(と、曲がり気味の背中を伸ばそうとしているのです)ああ、こういう話って、エンドレスになるなあ。もうやめておこう~っと。



長くなりましたが最後に。お母様がアフリカで仕事をされているというお話を伺いました。そしてその翌日に、ラジオ深夜便明日へのことばで紹介されていたのが、アフリカで活動されているNPO法人、

道普請人(みちぶしんびと) (HPにリンクしてます)

の代表、木村達理事長。京都大学の教授でもあられます。道普請人では、「途上国」の、道路を作っています。大型の重機が必要な道路整備ではなく、現地の人が主役となって出来る「土嚢」による道路整備支援をしています。コンクリートやアスファルトを使わなくても、土嚢袋があれば人力でかなり立派な道路ができるのだそうです。お話を聴いていて、わくわくしました。話がとても面白かったので、ちょっと紹介させていただきました。



心の琴線に触れた村上春樹に憧れ、イスラエルから日本に来るのもジンセイ。炭を焼き、猟をして暮らすのもジンセイ。小学校教師をやめて母子手帳を普及する道に入るのもジンセイ。アフリカで道を作るのもジンセイ。そして、そんな方々の生きかたに感動し、百姓仕事の傍らでキーボードを打つのもまたジンセイ。どうせ死ななくちゃならないのがジンセイ。人の目ばかり気にすることなく、でも人にあまり迷惑はかけずに、「ああジンセイだったなあ」と、死ぬ前に感謝して死にたいですね。よっしゃ、今日も明日も「ちょっとだけ」無理してがんばるぞ~。

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2014年11月09日 日々の暮らし トラックバック:0 コメント:0

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