移住および地方創生

2月1日(日)

心が痛むニュースが飛び込んでくることが多い今日この頃。長い人類の歴史の中で、今が特別に悪い時代だと思うのは間違っているとは思うけど、よい時代だと思って楽観していくにはなかなか難しい状況なのかなあ、と感じます。

さて。

少子化なり、人口減なり、ニュースや新聞の話題に上がらない日はないくらいです。地方創生なる言葉も毎日のように聞こえてきます。「地方創生フォーラム」という政府が催す会が全国で開催されており、熊本でも先日開かれ自治体関係者などが多数参加されてにぎわったそうです。近所の先輩農家さんもゲストスピーカーとして呼ばれたそうで、地方や農村の豊かさというものについて改めて考えております。

熊本日々新聞の記事は、コチラ

このフォーラムのあった数日後、私もご縁を頂き、熊本県庁で行われた研修会にゲストスピーカーとして呼んで頂きました。熊本県内の自治体の移住促進担当の方が集まっての勉強会でした。いろいろ勉強になりました。

地方創生ということとテーマとしては同じだと思います。増田リポートで話題になったように、このままでは地方自治体が破綻していってしまうかもしれない、なんとかしなければ、という議論が盛んになってきています。

極端な意見を言えば、地方自治体の行政サービスがなくてもヒトは生きていけるし、少子化が進んで人口が一時的に減るのも長い目で見れば悪いことではないと個人的には思っています。しかしながら、目の前に大きな壁となって立ちはだかっている自治体の借金という問題は、避けては通れない問題なのでしょう。ホントに、これからどうしたものでしょうかね。

東京の一極集中を是正し地方への人の移住を促進するという施策も進められているようです。政策としての是非はよくわかりませんが、これまた個人的な意見としては大賛成です。田舎暮らしって、いいものです。いいものは、他の人にすすめたくなります。単に、そういうことなのであります。

研修会は、主催の県職員の方や、市町村職員の方、地域おこし協力隊の方、マスコミの方数名で、70名くらいの方がいました。JOIN(社団法人・移住交流推進機構)の方によるレクチャー、僕の移住体験談、参加者によるワークショップ、という流れで行われました。

JOINの方のお話、とても勉強になりました。やはり、以前と比べて都市に住んでいる人の「田舎志向」は確実に強まっていることが、データ上からも分かるとのこと。効率・経済成長至上主義への疑問を感じたり、家族との時間を大切にしたり、社会貢献をしていきたい、という「新しい」価値観を持つ若い人が増えて、それが若い人の「農村回帰」という減少となっているのだそうです。社会が成熟してきたということなのでしょうね。

当然課題としては、いろいろあります。まずそもそも、大都市に暮らす今の若い人は田舎(農村)との接点が無い。移住しようにも、仕事がない。起業しようにも、皆ができるわけではない。住宅確保や、地域づきあい、移住者コミュニティーの有無、などなど。うまくニーズをつかみとって対応し、クリエイティブな移住者を呼び込んでにぎわっている地方も、沢山ありますが、そうでないところが多いのが現実のようです。そこで、おそらく全国あちこちで、自治体関係者向けの勉強会が開かれているのだと思います。

僕がそうであったように、移住する時に「とりあえず行政に問い合わせてみる」よりかは「とりあえず行政はあてにせずに知人のつてを頼る」人はそうすればいいのでしょう。でも、その「知人」すらいない場合は、やっぱりなんらかの窓口は欲しいものです。

というわけで、政府もそのあたりに力を入れているようです。JOINさんのホームページは、コチラ。「移住」と検索するとまず出てきます。すごい閲覧数のようです。こういうソフトパワーに予算が行って効果がでるのはとってもステキですね。

もちろん、椛島農園も、「田舎暮らしに興味があるけど縁がない」という方の、きっかけの場となれたらいいなあ、と思ってます。そういう気持ちもこめて、WWOOFもやってます。まっ、何だか最近問い合わせがないんですけどね(笑)

ちなみに。研修会での僕の話は、散々でした。なんだか、うまく喋れなかった・・。呼んでくださった県の担当職員の方には、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。とほほ。

農業のことであったり、新規就農のことであったり、移住のことであったり、これまでもたまにお声を掛けていただき、人様の前でお話させていただくことがありました。すごく上手く話せる時と、ダメダメな時がありました。今回は、典型的な後者。なんでだろ?よく考えてみて分かりました。司会者の方がいて話を聞きだしてくれるというスタイルだと上手くいきますが、ひとりで喋るとなると、上手くいかないということみたいです。

いやー、やっぱり僕は人前にでるのは向いてないやー。こうやってひとりコツコツ書いているほうがあってますね。ひきこもり農家万歳!開き直り万歳!

しかしながら、やはりメディアの力というものはすごいです。夕方のテレビのニュースに出ていたらしいのですが、何人ものかたから「見たよ」とご連絡を頂きました。翌日は、毎日新聞にもそれなりの大きさで写真と記事が載っていました。熊本で毎日新聞を取っている方の数はかなり少ないと思うのですが、これまた「見たよ」と。皆様からお声をかけていただき、なんだか心あたたまります。

よし、記事をスキャンしてブログにのっけてみるか、と思ったら・・・。無い。あれっ?

「どこにあるか知らない?」と夫。
「ごめん~、薪ストーブの焚きつけに使っちゃった」と嫁。お見事!
 

代わりに、研修会での話で使った写真を何枚かのっけてみます。


「農業と出会う前、若い時、こんなことして生き方を模索してました。」的写真。

梅里縮小

梅里2縮小

東チベットでの巡礼登山。カワカブ(中国名、梅里雪山)という標高6740mの未踏峰の山があります。チベットの聖なる山のひとつとされ、進行の対象となっています。それほど標高が高い山というわけではないですが、雪崩事故などがあり、いまだに登山者の登頂が成功していません。

1990年に登頂を試みた京都大学と中国の合同登山隊では17名の方が雪崩で亡くなりました。その時の遠征メンバーのひとりであった小林尚礼さんは、カワカブと関わり続けて写真や文章で表現されることをライフワークとされています。小林さんのホームページに、カワカブのこと、巡礼路のことが書いてあります。よろしかったらご覧ください。


「かくかくしかじか、土地探しはこんなふうにビラ配ってやりました」の写真。

土地探しチラシ縮小

もう8年前かぁ。ああ、懐かしい。


最後に。

熊本県弁護士会によるシンポジウムのご案内。

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「自殺をさせない社会を作る~生活困窮者自立支援法の可能性を探る~」

【日 時】2015年2月7日(土) 13:30~17:00
【場 所】尚絅大学九品寺キャンパス大ホール(大学1号館10階)
 ※事前申込不要、参加費無料
【内 容】
◎体験発表
◆聞き手  山 田 裕 一 氏
(障害学生パートナーシップネットワーク付属熊本県発達障害当事者会Little bit 顧問ソーシャルワーカー)
◆話し手  弥 生   仁 氏(仮名)
(発達障害当事者)
◎基調講演
「自殺からみえる生活困窮者の現状と対策」(仮題)
◆講師  山 崎 史 郎 氏
(内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局長代理,前消費者庁次長)
◎パネルディスカッション
「自殺をさせない社会を作る」
◆パネリスト
芝 田 忠 博 氏(熊本県玉名地域振興局総務福祉課)
橋 本 紀代美 氏(阿蘇市役所市民課長,消費生活センター長)
金 羽 良 成 氏(社会福祉法人グリーンコープ専務理事)
岡 部 秀 幸(熊本県弁護士会)
◆コーディネーター
奥 田 知 志 氏(NPO法人抱樸理事長)

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僕にとって、悲しいけれど、身近なテーマなのであります。
そして、地方創生というテーマと、根っこのところでつながるものがあると思います。

熊本県弁護士会のHPはコチラ(熊本県弁護士会HP)

ご興味がございましたら、どうぞ。


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2015年02月01日 日々雑感 トラックバック:0 コメント:0

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