お出かけレポート

2月1日(月)

今週のセットの中身のご案内です。

(大体全員に入るもの)
卵、人参、里芋、聖護院大根、かぶ、大浦ゴボウ、南瓜、ターツァイ、水菜、

(その他入る可能性のあるもの)
サニーレタス、ジャガイモ、玉ねぎ、ほうれん草、長ネギ、からし菜、春菊、ショウガ、さつまいも

ジャガイモ、玉ねぎの在庫が残りわずかとなりました。ジャガイモは今週で大体終わりとなります。

「これははずして。これは沢山入れて」などのリクエストがございましたら、お届け予定日の前々日のお昼頃までにご連絡を下さい。

野菜と卵のセット、そしてお米のご注文はまずはこちらのご案内(クリック下さい)をご覧のうえ、ご連絡ください。


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椛島農園
〒869-1404 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽1369-2 
TEL/FAX 0967-67-0899 090-9973-0926
E-MAIL tkabashima@hotmail.com
椛島剛士・のりこ



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ホームページを作りたい作りたいと思いながらも、手が回らずにいます。そこで、とりあえずではありますが、ちょっとずつホームページ的な内容の記事を書いてアップして、この欄にリンクを並べていってます。お付き合いいただければ幸いであります~。

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以下、本題ブログ記事となります。

先週の寒波はすごかったですね。南阿蘇でも予報どおり、冷え込んで-10度になりました。最高気温が氷点下以下の真冬日もぼちぼち続き、なかなかの寒さでした。

今週はいよいよ春野菜の種まきスタートです。うわっ、気がついたらもうそんな時期かあ。人参の種まきの準備もしないと。新しいビニールハウスも建てなくちゃ。ジャガイモの堆肥もまかないと。3週間後には熊本城マラソンだけど風邪と忙しさでこの10日間走れてないなあ。ああ、とにかく何だか気は焦るなあ~。うん、いつもどおりだ。順調だあ(笑)

さて、今日は来客&お出かけについて。



2年半近く前にwwoofで来てくれたセコくん。

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当時は、青年海外協力隊員としてのアフリカのガボンでの活動を終えて帰って来たばかりでした。
最終的には農業をしたいなあとは思いつつも、まだ自信もないし、もうちょっとアフリカと関わる事がしたいんです、と言ってました。

その後、希望通りに森林調査の現地コーディネーターという仕事を見つけてコンゴと東京を行ったり来たりだったセコ君。仕事の契約期間が終わり、そこで彼が下した決断は、「よし、今こそ。やっぱり農業をするぞ」というもの。春から就農のための農業研修を地元で受けることになり、その前のあいた時間で農家めぐりの旅に。そして、椛島農園にも再度遊びに来てくれました。

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今度は、婚約者のりっちゃんとともに!来月入籍だそうです。嬉しいなあ。めでたいなあ。おめでとう!

ウーフも今年で5年目になります。今のところ月にひと組、一週間位の滞在での受け入れという「ぼちぼち」なホストですし、お産もこの間2回あり、お休みしている期間も長かったです。

それでも、最近は自分達の中で何かをつかんできた感じも出てきます。手ごたえも感じることが出来るようになってきました。ウーファーさんの再訪、就農、ウーファーさんを通しての他の農家さんやホストとの出会い、いろいろ出てきました。

あまりに忙しすぎる時期にはいっそ「本当に農業に興味がある方」以外はお断りし、余裕がある時期に「ちょっと農業体験してみたい。田舎体験したい。移住先を探してる」という方や旅の外国の方を受け入れるというメリハリをつけることで、ミスマッチやお互いの満足度を高められるなあと感じいています。

今でも思い出深いのは、最初のウーファーさん、カナダはケベック州からきたジョナッチ。

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(2012年5月)

ドキドキしながらの受け入れでした。フランス語なまりの英語が難しく、楽しかったけどけっこう疲れました。他人を一つ屋根の下に受け入れて一緒に暮らすというのも、のりこにとっては初の体験で大変だったと思います。

今となってこの場でも書けることですが、1週間滞在したジョナッチが旅立った後、のりこは3週間おなかを下しっぱなしだったそうです。「いやー、私自分で思っていたよりナイーブだわあ(笑)。情けない」と。

しかし、そこでめげずに「とりあえずお試しで10組は受けてみよう」とボチボチと受け入れを続け、気がつけば丸4年。ただでさえ片付けが苦手なうえに子供がいて毎日泥棒が入ったような状態の我が家ですが、気にせず来訪者を受け入れ、ウーファーさんに子守をしてもらい、「助かる、助かる」とのりこも笑顔です。うん、あなたは強くなったよ!おなかを下したという話はもう聞きません。最近日本の方ばかりというのもありますけど。来月久しぶりに外国人ウーファーさんの受け入れの予定なので、さてはてどうなるか(笑)

とにかく、数えようにもよく思い出せない位の人数の方に来て頂きました。近い将来の課題と夢として、もっと気軽に泊まれるようなゲストハウスを作って1ヶ月単位の長めのウーファーさんを受け入れられたらなあと思ってます。まっ、とにかくボチボチいきます。


セコ君がアレンジしてくれた農場見学ツアーにも、お言葉に甘えてくっついていきました。セコ君のいた青年海外協力隊のOB隊員であったモリヒサさんが勤めておられるという、かの有名なコッコファームさんです。

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(名物の、箱売り卵の直売。許可を頂いて撮影)

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(併設のレストランのオムライス)

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(なんと、バナナもありました!)

現在の会長である松岡さんが、全くのゼロから小さな養鶏を始めたのが50年近く前のこと。それが今や年商24億、従業員160名の会社になっているというからすごい。直売所には年間100万人が訪れ、過疎の町を元気にしています。

1日の卵の生産数はなんと6万個。それを直売で売っていくというビジネスモデルをたった一代で構築していくその人生哲学の深さたるや。2年ほど前にカンブリア宮殿という番組で紹介されたものもダイジェストを見させていただきました。

今のような大きな企業となっても、原点は創業当時から変わらずに、販売に関しては「とにかくお客様の声を聞く事」なのだそうです。いやー、こだわりのポイントや農業スタイルや規模は違いますが、本質にあるものは変わらないんだな、と感じます。本当に勉強になりました。



さらに、モリヒサさんのアレンジで近くにあるこれまた有名なやまあい村さんへ。

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こちらは、訪問は2回目でした。実に9年ぶり。その時は、年をとって卵の産みが悪くなった鶏を引き取りに行きました。今回は、当時農場にいなかった息子さんとも挨拶ができて、うちで計画している超小規模養豚のことなども相談させて頂きました。いやはや、いろいろつながりますねえ。



という(隣の隣町である)菊池市ツアーを敢行した翌日は、佐賀県に行ってきました。

毎年各県持ち回りで主催している、『火の国 九州・山口有機農業の祭典』というイベントの第23回目が今年は佐賀で開かれ、初参加してきました。

祭典は、各県から集まった有機農業関係者の方々の交流イベントです。よくも悪くも「内向き」「関係者のためのイベント」なのですが、やはりこういう機会は農家にとっては貴重な機会です。今ほど有機農業がさかんになる前の時代から続いているもので、参加してきてその歴史を感じました。

熊本のメンバーと集合してバスで移動、基調講演、パネルディスカッションなどの後に、食事、交流会、さらにテーマごとに分かれての交流会、そして若いメンバーで居酒屋に突入、といった1日でした。

いろいろ書きたいことはあるのですが、あまりに長くなるのでポイントのみにて。

山下惣一さんによる基調講演「有機農業の未来を考える」。山下さんは有名な農民作家さんです。80歳の現役農家です。そのお考えは、簡潔、骨太。人間は、その土地で育ったものを食べて生活するのが最善とする“身土不二”(しんどふじ)という考え方を主張され、 生産者の視点から鋭い提言を続けておられます。フラフラ変わる国の農政にも異議を唱え続け、その声の力強さといったら。衰えぬカリスマここにあり、といった感じでしびれました。

他にも、九州大学の島谷幸宏教授のお話がありました。

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佐渡島のトキ復活プロジェクトや、佐賀の利水と治水の話を、河川工学をベースに生態学や歴史・古文書・民俗学的な知識もミックスさせて、非常に分かりやすく説明しておられました。水路が張り巡らされている佐賀平野です。古代から人々が行ってきた「自然の地形を生かす土木工事」の技術の高さがいかにすごいかということを教わりました。

水利に関しての先生の見解には納得でした。「わざと氾濫させて田んぼの地力を上げる」「昔から人が住んでいるところは安全なところ」「氾濫しそうなところには、昔は家を建てなかった」「何年に1回の洪水に耐える、というような設計はこれからはもう成り立たない」「長い目で見れば、人口減少を経て、昔から人が住んでいる場所に人が集まってまた住むことになるであろう」なるほどー、です。

川をどうしていくかということは、地域をどうしていくかということであり、先生の扱うテーマも近年は広がり、多自然川づくり、自然再生、川の風景デザイン、石巻の街の再生プロジェクト、流域全体での治水、地域づくりや小水力発電導入などでお忙しいとのこと。その延長で、昨年の佐賀県知事選にも立候補されました。

と書けば硬いですが、いやーーーーー、すごい方でした。僕が時々紹介している立野ダムのことが聞きたくて会場の廊下でいろいろ質問していたのですが、とにかくお若い!60歳なのですが、まっっっっったくそんなふうには見えず、まるで若者と話しているようなテンポとエネルギーを感じました。

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個人HPはこちら

その後の交流会では、ここでは到底書ききれないほどにさまざまな出会いや刺激を頂きました。自分が抱えている課題を解決するための大きなヒントを頂きました。よかったよかった。

佐賀の皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました!


(ここから先、同業者向けのアレコレ雑感です。ご興味があるかたのみどうぞ)


ただ、イベント全体を通してひとつ感じたのは、なんとなく「昔ながらの有機農業」という雰囲気が会場に満ちていて、ちょっとだけもったいないなあ、という感覚でした。もうちょっと、なんというか、いうなれば先鋭的な若手有機農家のパネルディスカッションなどがあれば嬉しかったなあ。あっ、でもそれはまた今回とは主旨が違い、違う場で求められることなんでしょうけど。九州各県での持ち回り開催なので、熊本の番が来たら、企画してみようかな。と言うのは易しだけど・・・。なんてグジャグジャ考えてみたり・・・。

ちなみに、その「先鋭的な若手有機農家のパネルディスカッション」というのは、コチラ。

第35回長野県有機農業研究会の第35回大会のトークセッションの様子のYOUTUBE

ところで、研修生トシマ君は、南阿蘇に移住する前にサラリーマン生活をしながら一年間週末に開かれる有機農業の学校に通っていたそうです。その学校の名は、アグリイノベーション大学。

耕作放棄地解消という目標を掲げて家庭菜園を支援する会社マイファームを展開する西辻一馬氏を代表に、上の動画に出ておられる有名な久松農園さんをはじめ若手バリバリの先進農家さんが講師として結集しているそうです。

そこで出会ったバリバリの農家さんと接する中で、ひとりの「野菜を買う立場であり、同時に就農を考えている立場」としてトシマ君はこんなことを感じていたのだとか。

「みなさん、『有機野菜』ということをアピールしてないなあ。この人の野菜だから買う、美味しいから買う、楽しいから買う、信頼できるから買う。で、結果的にその方がやっているのがたまたま『有機農業』だった、というくらいの感じなのかなあ。有機はある意味ではもう当たり前、その上でどういう特徴を出すか、というイメージなのかなあ」。

昔からそれはある面では変わらないことなんでしょうけど、それがもっと顕著になってきてるのかな、とトシマ君の話から感じました。

まあ、それも30年も40年も前から続いている農家の大先輩方の努力や、意識の高い消費者の方々の努力の蓄積のおかげで今の時代があるからなのでしょうね。上の世代が積み上げてきた技術の研鑽や有機農業の普及に、今の若い世代が胡坐をかいている場合ではありませんねえ。

さて振り返り、椛島農園はどんなかな。九州の農家さんはどんなかな。大消費地から遠い土地ならではの状況もありますし、比較するものでもないのでしょうけど、考えさせられる話でした。

まあ、ともかくなんというか、有機農業も新しい時代に入ってきた感じがしますね。変化には対応していかなくちゃならんよね、よっしゃいっちょやったるかあ、と感じた1日でした。


まっ、できることからやっていきましょう。


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2016年02月01日 日々雑感 トラックバック:0 コメント:0

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