ばかものよ

9月11日(日)

今週のセットの中身のご案内です。

(大体全員に入るもの)
卵、じゃがいも、ナス、ピーマン、かぼちゃ、オクラ、ニラ、ゴボウ、長ネギ、キューリ、

(その他入る可能性のあるもの)
四角豆、つるむらさき、にんにく、小松菜、チンゲンサイ、間引き大根葉、ま引き人参葉


「これははずして。これは沢山入れて。」などのリクエストがございましたら、お届け予定日の前々日のお昼頃までにご連絡を下さい。


秋の端境期に入ってしまいました。夏野菜はくたびれてきて、なおかつ秋野菜はまだ仕上がっておらず・・・。そんな期間です。先週まではなんとかまあまあのセットが組めていましたが、今週はちょっと厳しそうです。今週から9月いっぱい位にかけて、箱数を減らしての出荷をいたします。まことに申し訳ありがませんが、発送スケジュールを調整のうえ「今週(来週)お休みを下さい」のご連絡をさしあげますね。急な連絡となってしまう場合もあります。ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。

もうちょっと粘れるかと思ったのですが、先週末の発送時に「うわ、こりゃいかん。急に夏野菜の収量が落ちてきた。こりゃ来週からは厳しいぞ」と判断した次第です。

こちらでのご案内ののちの、さっそく皆様からのお米のご注文を頂きました。まことにありがとうございます。感謝申し上げます。まだもう少し余裕があります。ご注文、お待ちしております。


野菜と卵のセット、そしてお米のご注文はまずはこちらのご案内(クリック下さい)をご覧のうえ、ご連絡ください。


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椛島農園
〒869-1404 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽1369-2 
TEL/FAX 0967-67-0899 090-9973-0926
E-MAIL tkabashima@hotmail.com
椛島剛士・のりこ



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ホームページを作りたい作りたいと思いながらも、手が回らずにいます。そこで、とりあえずではありますが、ホームページ的な内容の記事を書いてアップして、リンクを並べてます。ご覧いただければ幸いであります~。

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以下、ブログ記事本文になります。今日もまた徒然と書いてます。


相変わらず、なんとなく調子イマイチな私ですが、淡々淡々とやってます。今日は、春南瓜のマルチ片付けをしてトラクターかけたり、玉ねぎ苗の種蒔きをしたり、肥料や餌につかう米ぬかを引き取りに行ったり・・・。

先週の台風は結局西に西にそれていき、なおかつ勢力も弱くなったので被害もありませんでした。よかったです。ひとつものすごく頭が痛いのが、今週予報されている長雨。いわゆる秋雨です。梅雨のようにしばらくは前線が停滞しそうです。

今年は、水はけが悪い畑にキャベツやブロッコリを植えてます。畑のローテーション上、そうせざるを得なかったのです。野菜を育てるうえで一番大事なのは土の物理性です。大雨の時の水はさっと抜けて、なおかつ、日照りが続く時にも水分を保持する、そんな土が理想です。水も空気も程よくある土。

水はけが悪ければ、水をはくための溝を掘ったり、思い切った高い畝をたてたりしなくてはなりません。やれる対策はしたのですが、この夏は雨が少なかったので(8月の熊本は例年の36%)、実際にどのくらい効果があるのかちょっとドキドキ。多くの野菜は、1回でも水に浸ってしまうとその後の生育が厳しくなります。ああ、ドキドキ・・・。



ちなみに・・・。土のことをいうと、一番大事なのが物理性なのですが、その次に大事なのは生物性。つまり、土の中の生き物が豊かかどうかということが大事です。小さな昆虫や、目に見えないような微生物や菌がたくさんいればいるほど豊かな土なのです。そして、肥料をあげることによって変化する化学性は、その次です。

物理性、生物性がよくないと、肥料をやってもあまり効果が期待できません。逆に、物理性、生物性がよいと、肥料をそんなにやらなくても作物はある程度できます。最近「肥料をやるか、やらないか」ということだけが注目されることが時々ありますが、そういう理屈を考えると、いろいろ納得なわけです。

このへんのことを書き出すとかなり長くなるので、またの機会にしときます。

はい、そんなわけで、長雨にキャベツがもちこたえられるかどうかでかなり悶々としてます。そして、もひとつ悶々としているのが、

田んぼのポンプの故障です。

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こんなこともあろうかとあらかじめ用意しておいたパッキン類をひととおり交換しましたが、それでも駄目。相当古いポンプなので、いよいよ寿命かもしれません。とりあえず、外せるところは外して、機械のことを何でも教えてくれるご近所の師匠の身体が空くのを待つことに。

インペラという、真空状態を作り水を吸い上げるポンプの心臓部分が明らかに劣化してます。インペラ交換でなんとかなるかなあ。なにせ古いからなあ。師匠に見てもらって判断あるのみ。


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キャベツにとっては苦しいけど、稲にとっては長雨でよかったよかった。ポンプが壊れてても水は雨で十分補給されます。うーん、降ってほしいのだけど降ってほしくない、複雑な心境(笑)・・・。

まっ、なんとかなるだろう。


という一百姓の悶々などお構いなしに、暮らしは回ってゆきます。ああ、日々は流れる。とにかく、流れる。地球は、ぐるぐる回る。今、この瞬間も。


1歳5ヵ月になった菜月。お兄ちゃんの気のぼりブームに刺激を受けてか、まだほとんど歩けないゆっくり成長ガールのくせにいっちょうまえにのぼるのが大好き。

遊びに来たお友達と一緒にデミオクライミング。ちょうど、フロントガラスのすべり具合と傾斜が絶妙に面白いらしく、はまってます。

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2番めの子は写真が少ない、とよく言われますが、まったくもってその通りです。すまん、娘。(でも大丈夫、父ちゃんも母ちゃんも2番めだぞ。ジンセイ一応なんとかなってるぞ)

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籾で保管していたお米の、籾すりをしました。

うちでは、冷蔵庫に入りきらなかった分は、籾のまま貯蔵しています。籾って、本当にすごいです。常温で保管していても、ムシにも食われず、食味も落ちず、もうあっぱれとしかいいようがありません。昔々、飢饉の年の年貢の取立てに備えるためにお百姓さんは家の土壁の中に籾米を入れ込んで隠していたという話を聞いた事があります。その位、何年経っても「生きたまま」眠り、ちゃんと水を吸わせて蒔けば芽が出てくる。その位、稲の籾は強いのです。そして、春に蒔いたひと粒の籾が秋には1000粒になるのです。これぞ主食たる所以です。

近所の農家仲間から借りてきた、小さな籾すり機械。小さいけど、よく働いてくれます。

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投入口から籾を入れて、

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この部分の中心からサイドにむかってブンブン籾を跳ね飛ばす衝撃で籾殻がはずれて、


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玄米が出てきます。

籾すり機械には、この「インペラ式」とよばれるタイプと「ロール式」と呼ばれるタイプがあります。ロール式、はその名の通り2つのロールではさむ圧力で籾殻を分離します。インペラ式は、インペラ、つまり羽を使うのでインペラ式、なのです。モーターでインペラを回転させて仕事をするという点では、上記のポンプもこれも同じなわけです。

仕上げに、この玄米を「色彩選別機」という機械にかけて虫食い米などを除きます。これまた近所の農家さんのもとに借りに行きます。米、という漢字は八十八の手間がかかるから、米、なのだそうです。確かに今は機械で済ませられることが増えましたが、昔は米を育てて実際に食べるまでの手間ってすさまじいものがあったんだろうなあと感じます。

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籾殻は、そのまま鶏舎の床にポイ。鶏糞と混ざって発酵して、畑の最高の肥料に。ニワトリも、あたらしい籾殻は気持ちよいらしくて大好きです。

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霧の日の朝の田んぼ。

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霧に水滴がかかり、幻想的な空間と化します。

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これだけの数の蜘蛛がいるのか、と感動を覚えます。いろいろムシを食べてくれてありがとう、蜘蛛さん。



最後に。

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1年間の研修を終えた、トシマ君。本当に、お疲れ様でした。畑やトラクター、出荷作業場所として必要なビニールハウスの段取りも大体目処がつきました。椛島農園の、すぐ近くで就農することになりました。

細かい栽培技術や、経営面の実績などをいえばまだまだうちは人様を受け入れるには力が足らない農家だと痛感しています。それでも、たまたまご縁をいただいて受け入れをさせて頂きました。今年もまた、受け入れることでの学びや気づきを沢山いただいた毎日でした。地震の影響などで一時はどうなることかと思いましたが、トシマ君と奥さんを地元の方につないで、家や田畑を紹介してもらえることは出来た、ということでほっとしています。

あとは、トシマ君夫妻の才覚と努力次第で、どうにでもなることでしょう。バリバリ稼ぐ有機農業もよし、自給的な美しい暮らしをするのもよし、バランスをとって折り合い点を見つけていくのもよし。楽しみです。


そういえば、今日は9月11日です。あれから15年。当時は、渋谷の求人広告の会社で営業をしていました。あの晩テレビで見た映像からうけたショックと、翌朝会社に向かって普段どおりに流れる日常とのギャップに頭がグラグラと混乱してしまったのを覚えています。自分が生きる世界は、もっと他にあるぞ、と。経済ではなく、大地を見て生きていくぞ、と。自分の生活をシンプルにしていくことから始めるぞ、と。

それは今思えばただの逃げの口実だったのですが、時として逃げることも大事だなと今思えば感じます。あの時の熱い気持ちを忘れないようにしなくちゃなあ。最近、どうしても生活のことばかりが大事になってきて、当時の気持ちを忘れてしまっているようです。時間に終われてばかりで何かをどこかに置いてきているような感覚もあります。

トシマ君夫妻にとっては、僕の9・11にあたるものが、3・11だったそうです。何かがひっくりかえるような感覚・・・。そこで感じたのは、生き抜く力がほしい、と。

新しく借りることができた耕作放棄地の草をさっそく刈る、イキイキとしたトシマ君の姿にはっと気付かされました。初心をわするるべからず、ですな。



「自分の感受性くらい」
茨木のり子  

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

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2016年09月12日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

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