野菜の出荷・作付け量を減らします

2月19日(日)

今週のセットの中身のご案内です。

(大体全員に入るもの)
卵、人参、サトイモ、九条長ネギ、大浦ごぼう、大根、カブ、かぼちゃ、ほうれん草、

(その他入る可能性のあるもの)
サツマイモ、レタス、小松菜、キャベツ、壬生菜、小豆、うどん、


もうしばらくの間、雪による配達の遅れがある日がでる可能性があります。その場合は、できるだけ早めにその旨をお伝えするご連絡をいたしますね。また、クロネコヤマトさんのHPで状況確認ができますよう伝票番号もお伝えいたしますね。

何年か前のすさまじい大雪のような状況にならない限り、遅れたとしても(関東への配達で)翌々日には着きます。輸送中の気温も冷蔵庫と同じ位に低い時期ですの、鮮度的には問題ないと判断して常温で発送しております。もし疑問点やご不明点がございましたら、ご連絡ください。

「これははずして。これは沢山入れて。」などのリクエストがございましたら、お届け予定日の前々日のお昼頃までにご連絡を下さい。

野菜と卵のセット、そしてお米のご注文はまずはこちらのご案内(クリック下さい)をご覧のうえ、ご連絡ください。


なお、この冬は野菜の不作につき、ぼちぼちお休みをいただきながらの出荷を続けております。単発のご注文も、来春5月までお待ちくださいますよう、よろしくお願いいたします。

なお、お米や卵メインで、「野菜はあるぶんだけぼちぼち入れてください」というご注文は冬の間も承りますね。

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椛島農園
〒869-1404 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽1369-2 
TEL/FAX 0967-67-0899 090-9973-0926
E-MAIL tkabashima@hotmail.com
椛島剛士・のりこ





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ホームページを作りたい作りたいと思いながらも、手が回らずにいます。そこで、とりあえずではありますが、ホームページ的な内容の記事を書いてアップして、リンクを並べてます。ご覧いただければ幸いであります~。

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以下、ブログ本文となります。

突然ですが、しばらくの間、野菜の出荷量・作付け量を減らすことにいたします。お客様には多大なご迷惑をおけいたします。申し訳ありません。詳細は、下記にございます。お目通し頂けましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。




先日、「野菜の作付・出荷量をしばらくの間減らす」ということを夫婦で話し合い、その相談の旨をまとめて野菜のセットと一緒にお便りをお客様の皆様に送らせて頂きました。まだお手元に届いていないお客様のお手元にも、今週か来週の発送で届くようにしております。早速に温かいお言葉をかけてくださり、本当に、ありがとうございます。この場もお借りして、感謝申し上げます。

この場では、内容的には重複しますが、再度考えをまとめて宣言するために、今の気持ちを書かせていただきます。


去年の地震や、ここ数年の子育ての中で感じたことがあります。それは、「何かを大きく変えていく必要がある」ということです。10年間農業を続けてこれたのは本当にありがたいことだし、家族も増え、地域の方々にも今までずっとよくしていただいて、恵まれた環境の中でなんとかやってこれました。

この先続けていく基礎のようなものもできてきて、満足はしています。しかし、その基礎も、今まで「無理して頑張る。睡眠を削って頑張る」という前提の上で成り立っているものだったのだと、子育てや地震を機に感じるようになりました。また次に何か大きな出来事があったら、まずいぞ、と。体を壊す。あるいは、気持ちが追い詰められて心のバランスを崩す。その引き金は、自分の怪我かもしれないし、子供の病気かもしれないし、親の介護かもしれない・・・。ひとつだけいえることは、今のままでは、きっとまた何か起こる、と。そして、何か起こった後では、まずい、と。

無理をしたな、と痛感したのは、一昨年の農繁期でした。4月に下の娘が生まれた後も、僕が仕事のペースを落とすことがなかなかできずに、「寝ないで頑張る」作戦という愚行でのりきろうとしました。疲れ果てる夫を前にして「ちょっとこれお願い」という一言が出せないことがたびたびあり、「あの夏を思い返すだけで苦しくなる。」と、妻は言います。

「もう、トラウマよ、トラウマ」と、笑ってはくれますが、やはり相当な無理をさせてしまったのではないかと後悔しています。そして、もちろん、去年の地震でも、普段は表面に出ることのない人間関係の難しさのようなものが地震で表れることがあり、大きな疲れを感じました。

内観で、ひたすらに自分と対話をするという貴重な時間を得ることができました。改めて気が付きました。自分は、人との比較や、何かを達成して得られる「幸せ」に重きを置いているのだと。その根底にあるのは、幼い時にどこかのタイミングで何故か勝手に身に着けてしまった「世間は怖い。人は怖い。」という思い込みなのだと。

怖いから、「プロセス」ではなく目に見える「結果」を得て安心したいのです。そして怖いから「いい子」だったし、yesともnoとも言えない「いい人」なのだと。「いい人」では、自分の人生を存分に楽しめないように感じます。

やはり大事なのは、ありのままの自己を受容することです。作り上げた「100点満点」の自己から減点して見る自己ではなく、そのまんまの自己。自分をありのままに受容できてこそ、妻をはじめ、他者をありのままに受容できるのだと感じます。

そこにある世界は、人との比較で一喜一憂する世界ではなく、事象をありのままに見る世界です。世の中の美しさに感動する世界です。sense of wonder の世界です。幸せとは、「なる」「つかむ」ものではなく、どんな状況の中でも「感じる」ものなのだと思います。


先人の言葉が身に沁みます。

幸福とは、人生の目標ではなく、結果にすぎない(V.E.フランクル)

何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うか(A,アドラー)


今のままの営農スタイルでも、食べていくことはできるだろうし、親が働く姿を見せられて、いろんな意味でお金ではない部分の豊かさも感じられるとは思ってます。しかし、あまりに時間がないのが、子育てをしていく中で苦しくなっていくのだろうと思います。つまり、ちょっとドライな言い方をすると、今の営農スタイルだと、極端に時給が低い。先週つい「仕事と遊びと暮らしの境がないからよしとしよう」と書いてしまいましたが、それは自分への慰みだと言えなくもないです。

つまりは、現状では提供できているものの付加価値が低いということだし、技術レベルが低いということです。現状では、本を読む時間もなかなか作れず、生活の文化度でいうとカサカサに乾いてきているのを感じます。(これを書いている時間を読書にまわせばいいのに、という突っ込みは自分でもありますけど・笑)地域の中で何かをやろうとか、世の中をもっとよくするための何かをしたいという思いはありますが、「目の前の追われている農作業」の前に霞んでしまいます。

やはりこのままじゃ、危ない。自分たちの感受性は、自分たちで守らなくちゃ。


そこで、お客様のニーズに応えたいという思いをいったんグッと我慢して、出荷量・作付け量を減らすことにしました。いったん減らしてでも、とにかく時間を作りたいと思います。そして、目の前の作業を後手に回してしまってでも、農場全体の体制づくりや、作業のシステム作りなどにエネルギ―を向けたいと思います。アイデアはたくさんあるのですが、具体化するための勉強や、実際の行動に移すということは、現状の作業を回していきながらではかなり難しいと判断しました。

そしてさらには、もっともっと大きな、「そもそも私たちは何がしたいのか。単に安心安全な食材を提供するということにとどまらない、その先にある、価値を提供できればとは思うけど、私たちにできることは何のか。何が使命なのか」ということについても今一度よく考えて、はっきりとした言葉で示したいと思います。

無い知恵を絞っても何もできてきません。人に会いに行って学ぶ時間や、本を読む時間も作りたいと思います。目先の機械や設備などの投資の前に、自分たち自身への投資こそが、一番の投資だと信じて。方向性がしっかりと見えて、確実に次の一歩を踏み出すまでのしばらくの間は、出荷量は減らしたままでいきます。本当に苦渋の決断です。

そのしばらくといのが、どのくらいの間なのかは、わかりません。1年なのか、2年なのか、3年なのか・・・。でも、かならず、次のステップを踏み出すことを信じて、毎日やれることをやっていきます。目先の収量がいったん落ちたとしても、根本的なものを見直して技術研鑽をすることで、5年後10年後にはもっといい品をたくさんお届けできるようになっていることを目指して。

そして、今回、何より子供のことを考えて決断にいたりました。

この先どうなるかは分かりませんが、今のところ、私たち夫婦は、こんな大人になってほしい、という気持ちで子供と接しています。

困った時に人に頼れる大人。
弱さを出せる人。
問題が生じたときに、誰かの文句を言うのではなく自分で仲間をみつけて、具体的に行動する大人。
自分の頭で、主体的に考えられる大人。
飯がくえる大人。
人と自分を比べない大人。
ご機嫌な大人。
ありのままの自分が好きといえる大人。
好きなことを持っている大人。

理想が高いですなあ~。そして、自分たちが実践できているとは到底思えません。出来てないからこその希望の押し付けだな(笑)。でも、周りの方々、諸先輩方と接していて、こんなふうになれたらいいね、と思う方々が沢山います。

自分たち夫婦も、気が付けばもはや中年。自分の力量というものも、よくも悪くも見えてくる年齢です。そしたら、それをそのまんまで受け入れて、そのまんまの自分で、やれる範囲で子供を育てるということにエネルギーをしっかりむけたいと思うのです。自分で稼いで納められる税金の額は大体目安が見えちゃってるけど、子供たちがそこそこそれなりに成長してくれれば、きっと彼らが自分たちの何倍も社会的責務を果たしてくれることでしょう。なんてね(笑)

そのためにも、やはり10歳位までに、親がどれだけ子供に「知識」ではなく「経験」の場を与えられるかが大事なのではないかと思います。地域や学校の力ももちろん大事ですが、何はさておきまずは親の役割が一番大きいのかな、今の時代は。

いろんな体験が出来たらいいです。自然の中での体験。挑戦する体験。失敗する体験。人付き合いを学ぶにも、その位の年齢までは質より量。「人は怖くないし、人は楽しい。世界は、自然は、美しい。生きるのは、楽しい。」と、親が言葉と背中と笑顔で子供に教えてあげられれば最高です。親が「忙しい。忙しい。」と眉間に皺を寄せてばかりでは、子供もつらいかもしれません。

経済的には、かなり厳しくなる可能性もありますが、しばらくの間は、そういう考えのもとで、ガンガン働きたいというのをガマンして、時間の使い方の優先順位を「暮らし」第一とします。

具体的には、単純明快。一緒にご飯を食べられるように夕方早く仕事を上がるとか、日曜日は仕事をしない、とか。農繁期に例えば週に70時間は働いてるのを50時間に落とす、とか。(その分、頑張って工夫やシステム作りや設備投資や技術研鑽に努力をしていかなくちゃ、というわけです)

多分、学校の偏差値だとか、学歴だとか、そんなものは、建物に例えるならば内装や家具みたいなものだと思います。それ以前に、社会生活を送るためのコミュニケーションの力だったり、そして何よりその前に自己受容できる力だったり自己肯定感が大事だと思うのです。建物で例えるならば、まさに基礎の部分。目につかないけど、一番大事な部分。

そういう意味で、ここでは書きづらいような「建物の基礎が揺らいでしまって後から大変なことになってしまった例」も、すごくすごく身近に接して貴重な学びを得る機会もありました。しかもそれが、だれが悪いわけでもなく、みんな一生懸命生きてきて、親も愛情いっぱいに育ててきたのにちょっとした要因でうまくいかなくなったということであれば、その悲しみはひとしおなのです。

だからこそ、後悔しないように、やれることはやりたい、と思うのです。その思いが、源にあります。そう、そういうこと。後悔したく、ないのです。


長文ご覧くださり感謝です。

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しかし毎度毎度のことながら、「時間がないなあ」と言いながらも続けているこのブログのこの長文。これこそが、時間をなくしている原因ではないかと思いつつ、やめられない。まっ、しょうがないか(笑)



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2017年02月20日 未分類 トラックバック:0 コメント:2

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一つの大きな決断ですね。
その決断にエールを送ります。私に出来る事は応援したいと思います。いつでも言って下さい。
川原英照拝

2017年02月24日 川原英照 URL 編集

読んでいて、ただただ感動です。素敵なお二人だとは思っていましたが、やはり根底にあるものがしっかりしていました。この文章でよく分かりました。とても言葉に表しにくい大切な感覚がクリアに書かれていて、自身も我が身の事のように感じました。お二人のように身を削り心を削っている中で立ち止まり、真に大切な事のために軌道を修正する勇気は絶対真似できません。でも自身もやりたい事はたくさんありますが、それが短期ではなく、長い時間の中で本当に良いものになるように、見極め、動く事の大事さ真剣に考え選んでいく事は間違っていないと確信致しました。この文に出会えて本当に良かったです。ありがとうございました。これからも応援します。

2017年02月24日 fumick URL 編集












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